“ツナ缶”とは?
ツナ缶とは、マグロやカツオから作られる缶詰のこと。原料や調理の種類によって、さまざまなツナ缶があります。
ちなみに、よく「シーチキン」とも呼ばれていますが、シーチキンとは、はごろもフーズ株式会社が商標登録しているツナ缶です。
ツナ缶は、低糖質・たんぱく質が豊富・鉄分も含まれる、などの理由から、ダイエットに活用したい食べ物です。ツナ缶がダイエットにおすすめである理由や、ダイエット効果を高める食べ方についてご紹介していきます。
“ツナ缶”がダイエットに向く理由4つ
低糖質・高たんぱく
ツナ缶は糖質が少ないため、ダイエット中にもおすすめです。
糖質を摂取すると、血糖値を正常値に戻すためにインスリンが分泌されます。インスリンは、糖を脂肪にかえて体内にため込む働きがあります。そのため、過剰な糖質の摂取は、過剰なインスリン分泌につながり、体脂肪を増やす恐れがあります。
また、ツナ缶は魚を原材料としているので、動物性たんぱく質が豊富に含まれています。70gのサイズ1缶で、10g前後のたんぱく質を摂取することができます。
たんぱく質は、肌や髪、爪などをつくる元となる栄養素なので、美容のために意識して補給したいところ。また、筋肉量が多いと基礎代謝も増えるのですが、たんぱく質は筋肉をつくる元にもなるため、ダイエットにも役立ちます。
ツナ缶は、低糖質かつヘルシーで良質なたんぱく質を摂れるため、ダイエットにも美容にもおすすめの食材です。
DHA・EPAが豊富
ツナ缶には、DHAやEPAといった必須脂肪酸が含まれています。いずれも血液をサラサラにする働きがあり、血流が良くなるので冷え対策や代謝アップに効果的です。
DHAやEPAは青魚に多く含まれていますが、魚の調理は手間がかかりますよね。ツナ缶であれば、手軽に取り入れることができ、DHAやEPAを摂取することができます。
ナイアシンが含まれる
ビタミンB群の一種であるナイアシンは、糖質や脂質を燃やす働きがあるため、ダイエットに役立ちます。
また、ナイアシンから体内でできるNADPという成分は、細胞の新陳代謝をサポートしているのだそう。皮膚や粘膜の生まれ変わりが活発になるため、健康的な肌・粘膜づくりにも役立ちます。
鉄分が含まれる
ツナ缶には、鉄分も含まれています。
鉄には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。ツナをはじめ、動物性食品に多く含まれる「ヘム鉄」と、ほうれん草など植物性食品に多く含まれる「非ヘム鉄」。体内への吸収率は、ヘム鉄のほうが高いといわれています。
女性は月経やダイエットなどの食事制限によって鉄不足に陥りやすいので、積極的に補いたいところ。
鉄は、血液中の赤血球をつくるために必要な栄養素です。そのため鉄を補給すると血流が良くなり、その結果、代謝を上げる効果も期待できるのでダイエットに役立ちます。冷え対策にも効果的ですね。
さらに、鉄の体内への吸収率を上げるには、
- ビタミンCを含む食材と一緒に摂取する(レモンやすだち、ブロッコリー、パプリカなど)
- 胃酸分泌を促す食材を取り入れる(梅干しを食べる・お酢を取り入れる、など)
などの方法が効果的なので、ツナ缶を食べるときに意識してみてください。
ダイエット効果を高める“ツナ缶”の食べ方・選び方
ツナ缶の選び方
ツナ缶は、「水煮」と「オイル漬け」タイプがあります。水煮タイプのほうがカロリー・脂質とも低いので、なるべく水煮タイプを選ぶようにしましょう。
油漬けタイプでも、亜麻仁油やオリーブオイルを使ったヘルシーな商品もあるので、そういった商品を選ぶと良いですね。
原材料もチェック
ツナ缶の原材料には、「びんながまぐろ」「きはだまぐろ」「かつお」などの種類があります。いずれも健康に良い影響をもたらす魚ですが、DHA・EPA含有量が多いのは、びんながまぐろです。
せっかくツナ缶を食べるのであれば、ダイエットや健康に役立つDHA・EPAが多く含まれているものを選んだほうが良いですよね。ツナ缶に原材料表示がされているので、ぜひ選ぶときはチェックしてみてください。
ツナ缶は汁まで使う
ナイアシンは水溶性で、熱や光には強いといわれているものの、熱湯には溶け出してしまう性質をもちます。また、DHAやEPAは、加熱すると脂肪とともに溶け出してしまう性質をもちます。
そのため、ツナ缶は汁まで利用し、さらに「炊き込みご飯」や「味噌汁」「スープ」「あんかけ」など、ツナ缶の栄養素を余すことなく摂取できる調理法でいただきましょう。
いかがでしたか?
栄養価が高いだけでなく、賞味期限が長く保存しやすいことからも、ツナ缶は優秀な食材といえますね。常備しておいて食生活に取り入れ、ダイエットに役立てましょう!