年齢を重ねるにつれて気になるのが、骨格の影やくぼみ、シワっぽさ。
ハリ感がほしい!ツヤがほしい!そんな願望も出てきます。
でも、もしかしたら、そんな思いで選んだアイテムが、実は肌悩みを目立たせているかも!?
今回は、顔のパーツ毎に必要な“質感”に着目して、メイクで生き生きとした印象をつくる方法をお伝えしていきます。
目の下の暗さ…それってクマ?それともたるみ?
目もとの暗さは、その人の印象まで大きく左右します。目の下に影やくすみがあるだけで、「疲れてるのかな」「睡眠不足かな」「不規則な生活なのかな」など、その人のライフスタイルまで勝手に紐づけて考えてしまいます。
それだけ、目の下は重要なパーツ。ただ、その“暗さ”の原因をきちんと把握せずに、明るくしよう!とやみくもにコンシーラーやハイライトを使うのは危険。
原因に合わせたアイテムを選ばないと、全くカバーされないだけではなく、くすんだり色が浮いたりと逆効果になる場合も。
今回は、年齢を重ねることで出てきやすい“たるみ”による影について見ていきましょう。
たるみによる影や暗さ
たるみによる影や暗さは、皮膚に対する色素沈着や血行不良からくる“色”ではないため、コンシーラーを使って“色のカバーをする”というよりも、ハイライトを使って“光でふっくら見せる”ことが大切です。
見極め方としては、上を向いた時や正面から照明を当てた時に影や暗さが消えれば、たるみによるものと考えていいでしょう。
アイテムの選び方
使うハイライトは、パールやラメ入りよりも、マットな質感のものを。パールには凹凸やしわっぽさを際立たせる性質があるため、目の下には避けた方がベストです。
逆にマットのものは肌をふっくら見せてくれるため、たるみやくぼみが気になる場所に適しています。
さらに、目の下だけではなく、こちらも年齢を重ねることでくぼみがちなこめかみにも入れていきましょう。ここがふっくら見えるだけでも、かなり印象が変わるので是非やってみてくださいね。
まぶたの影は一旦なくす
今度は、まぶたに着目してみましょう。ここも年齢を重ねると、まぶたが痩せて眼球のくぼみが目立ち始めたり、たるみやシワっぽさが出やすい部分です。
そこにそのまま、ブラウンのアイシャドウやパール入りのアイテムをのせてしまうと、影やトラブルが際立ってしまうので注意。
陰影をつけるにしても、ツヤっぽくするにしても、まずは一旦フラットな状態に整えること。そこから、好きな色や質感をのせていきましょう。
ここでもポイントになるのが、マットのアイテムです。前述した目の下に使ったハイライトで良いでしょう。それをまぶたにも使って、くぼみや影、骨っぽさ(凹凸)を消していきます。
なりたいイメージを表現するために、まずはまっさらに整える。絵を描く時も、キャンパスに歪みや影があったら、その後に乗せる色や質感も思い通りにならないのと一緒です。
頬はいつでもふっくらさせておこう
頬もいつの間にか痩せてきて、影が出やすい部分です。
骨っぽく陰のある頬は、なんとなく疲れて見えたり、生き生きとした印象とは言い難いもの。いつでもキュッと上がった、幸福感のあるふっくら頬でいたいですね。
痩せてきた頬にも役立つのが、やはりマットな質感のチークです。
痩せ頬カバーのチーク術
頬骨の内側から頬骨の下に向かって、影を消すように入れていきます。
色はふっくらと見える明度の高い色がおすすめ。何度か重ね塗りをして、質感にも厚みを出していきましょう。
たるみ頬カバーのチーク術
たるんできた頬をキュッと上げて見せるために、頬の丸みの上ラインに沿って入れていきます。小鼻の横ラインから下にはみ出さないように。
色は、明度の高い色の方が頬がふっくら上がって見えるのでおすすめです。
このように、オトナメイクは上手くマットな質感のものを取り入れることがポイントになってきます。
艶々にしたいから、全部パール入りのものを選ぶ!のではなく、まずは影や暗さを払拭してから、必要なところにだけツヤを足していきましょう。
年齢を重ねることで、見えてくる課題は変化していきます。でも、その変化をポジティブに変えられるのが、メイクの力でもあります。
このメイクの力を上手く活かすためにも、今の肌や顔立ちの現状をきちんと知ること、そして自分に必要なアイテムの見極めが大切になってきます。是非、参考にしてみて下さいね!