血行不良とは?
“血行”とは、体に血がめぐることをいいます。血液の流れが悪くなると、体の隅々にまで酸素や栄養が行き届かず、また、老廃物を回収することもできないため、代謝が悪くなります。
そのため、冷えや肩こり・腰痛、自律神経の乱れなど、体に不調が出てきてしまいます。また、目の下のクマや、吹き出物ができやすい、髪の毛が薄くなった、などの“老け見え”も、血行不良が原因である可能性があります。
血液の流れが悪いと、健康・美容面ともに悪影響がありますよね。では、血液の流れが悪くなる原因とは、何なのでしょうか?
血液の流れが悪くなる原因
ストレス
過度のストレスは、血液の流れを調節することができなくなり、血液の流れが悪くなる原因となります。
気が付いていないだけで、意外と体は正直。入浴したり、アロマを焚いて何も考えない時間を作るなど、ストレスを溜めない習慣をつけましょう。
運動不足
筋肉を使わないと、筋肉は衰えますし、緊張した状態が続くので血液の流れが悪くなりがち。
激しい運動をする必要はありませんが、“歩くときは腕から足まで意識して歩く”、“階段を使うようにする”など、簡単に出来そうな運動を取り入れましょう。
食生活
暴飲暴食や、脂質が多い食生活は、血液をドロドロにするため、血行不良の原因に。外食やお惣菜をよく食べる人は、脂質を摂りすぎている可能性があるため、要注意です。
まずは食事で体に取り入れるものから、血行不良対策をしていきましょう。
血液の流れを良くする食事法
1. 血液の流れを良くする食材を食べる
まずは、血液の流れを良くする食材を意識して食べるようにしましょう。
おすすめの食材
かぼちゃ、ナッツ類、アボカド
これらの食材には、ビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは、毛細血管を広げて血液の流れを良くする働きがあるといわれています。
生姜、たまねぎ、ねぎ
新陳代謝を活発にすることで、血液の流れを良くしてくれるのだとか。普段の料理に取り入れやすい食材ですよ。
納豆
納豆に含まれるナットウキナーゼは、血栓などを溶かす働きがあり、血液をサラサラにしてくれます。乳酸菌も豊富なので、腸活にもおすすめです。
青魚
さんまやいわしなどの青魚に含まれるDHAやEPAなどの脂肪酸は、血液をサラサラにする働きがあり、生活習慣病予防にもおすすめ。また、戻り鰹にもDHAやEPAが豊富なので、おすすめです。
調理に手間がかかる場合は、刺し身や缶詰の魚を利用しても◎。
おすすめの飲み物
シナモン
血行促進作用があり、ダイエットにも効果的だとか。温めた牛乳にシナモンをふって、少し甘みのあるドリンクを寝る前にいただくと、冷え解消にも良いですよ。
ルイボスティー
ルイボスティーにも、血行促進作用があるといわれています。血管の老化によっても血液の流れが悪くなってしまいますが、ルイボスティーの持つ強い抗酸化作用で、血管を若々しく保つことができます。
また、その強い抗酸化作用は、肌のシミやシワ、たるみなど肌の老化対策にも◎。
生姜ドリンク
生姜に含まれる辛み成分のジンゲロールは、血管を広げて血液の流れを良くする働きがあります。寒い季節に生姜を摂ると、体がポカポカするのでおすすめです。
また、脂肪の燃焼を促す働きもあるため、ダイエットにも良いですね。
2. 血行を悪くする食材を避ける
血液の流れが悪いと、体の隅々にまで栄養がまわらない上、老廃物も回収できないため、健康面や美容面に悪影響を及ぼしてしまいます。
以下のような食べ物は、血液中のコレステロールなどを増やし、血液をドロドロにするため、控えましょう。
- 食品添加物
- ポテトチップスやフライドポテトなどの揚げ物、ジャンクフード
- 清涼飲料水、バターたっぷりの菓子類
3. 体を冷やさない
体が熱を作り出すために、たんぱく質をしっかり摂りましょう。
ダイエットなどで、女性はたんぱく質量が不足しがちになっていることも。納豆・豆乳などの大豆製品や、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、サラダチキン、魚の缶詰や刺し身など、手軽に取り入れやすいたんぱく質を意識して食べてみてくださいね。
また、野菜を食べるときは、温野菜にして食べると、体が冷えなくておすすめ。加熱することでカサが減り、野菜摂取量も増えるので、一石二鳥ですよ。
いかがでしたでしょうか?
血行不良は、健康面・美容面ともに悪影響があるため、なるべく避けたいですよね。これから寒くなるので、特に気をつけたいところ。
特に“老け見え”でお悩みの人は、毎日の食事を少し意識してみてくださいね。