「朝ストレッチ」を行うことで得られる効果
朝にストレッチを行うことで得られる効果として、主に3つ挙げることができます。
- 身体と頭を目覚めさせる
- 仕事の効率がアップする
- 痩せやすい身体にする
では一つずつ詳しくお伝えしていきましょう。
効果1:身体と頭を目覚めさせる
朝、軽く身体を動かすことで、身体のスイッチをONに切り替えることができ、身体と頭を目覚めさせることができると言われています。
電気のスイッチでONとOFFがあるように、身体にもONとOFFのスイッチがあるのです。生命維持のコントロールを行っている自律神経というのは交感神経と副交感神経から成りますが、前者がON、後者はOFFにあたります。
動きを伴う「動的ストレッチ」を行うことで、交感神経が優位になり、身体のスイッチをONに切り替えることができると言われています。
効果2:仕事の効率がアップする
朝のストレッチには、お仕事の効率をアップさせる効果も期待できます。
交感神経が優位になると血流が促進されるため、酸素が脳に行き届くようになり頭が働くようになります。そのためお仕事の効率アップに繋がると考えられます。
効果3:痩せやすい身体にする
更に「朝ストレッチ」には、「痩せやすい身体にする」という嬉しい効果が期待できます!交感神経が優位になり血流が促進されると体温がアップし、それにより基礎代謝量のアップにも繋げることができるからです。
朝、眠りから目覚めた身体は、体温が低い状態になっています。そこで動的ストレッチを行うことにより血流が促進されるため、体温を上げることができます。
体温が1℃上昇すると、代謝量は13%アップすると言われています。そのため朝ストレッチで体温を上げることは基礎代謝量がアップし、痩せやすい身体にすると言えます。
お出かけ前3分でできる!朝ストレッチ
それでは実際にストレッチを行っていきましょう!
1. 片足を一歩引きながらの胸の筋肉への動的ストレッチ
両腕を前に伸ばした体勢から(写真左)、片足を一歩後ろに引きながら両腕を開く動作(写真右)を10回繰り返します。足は交互に後ろに引くようにします。
両腕を開くことで胸の筋肉がストレッチされます。
●ポイント及び注意すべき点
背中が反りやすくなりますが、腰を傷める原因になるので背中が反らないように注意しましょう。
2. 股関節回しストレッチ
開いた股関節を閉じるように、内側へ左右交互に10回回します(写真左)。
同様に、閉じた股関節を外側へ開くように左右交互に10回回していきます(写真右)。
●ポイント及び注意すべき点
動きはゆっくりと、少しずつ大きくしていくことが可動域を広げるコツです。
3. アームスイング&ニーアップ
腕振り動作をしながら、同時に腿上げ動作を左右それぞれ10回繰り返していきます。
腿上げ動作は、足を後ろに引いて股関節を伸ばしたところから(写真左)、腿を上げていくようにします(写真右)。
●ポイント及び注意すべき点
できるだけ股関節をしっかり伸ばして、しっかり曲げるように心がけてみましょう。それだけでストレッチ効果が変わってきます!
やはり動きは少しずつ大きくしていくようにします。
動きが速くなりすぎないように気をつけましょう。あくまでも「ストレッチ」なので、スピードではなく正確な動きを心がけるようにします。
4. 伸び
両手を頭上に組んで、片足を一歩前に出しながら「伸び」をします。頭上に伸ばした両手で天井を触るつもりでしっかりと伸びをしたら、前に出した足を戻しながらストンと脱力します。
3回程度行いましょう。
●ポイント及び注意すべき点
気持ちよく感じられるところまで伸びをするようにしましょう。
呼吸を止めないように気をつけましょう。
5. 深呼吸
両腕を斜め後方に上げながら胸を開いていき、肺いっぱいになるまで息を吸ったら(写真左)、両腕を前方に下ろしながら胸を閉じていき、口から細く長くゆっくりと息を吐いていきます(写真右)。
これも3回程度行いましょう。
●ポイント及び注意すべき点
呼吸はできるだけ深く、ゆっくり行うようにします。
朝ストレッチを行う上での注意点
最後に朝ストレッチを行う上での注意点を3つお伝えしておきましょう。
1. 反動や弾みをつけないようにすること
ストレッチでよくある間違いの一つに、「反動や弾みをつけて筋肉を伸ばす」というものが挙げられます。すると筋肉を過伸展させてしまい、ストレッチ効果が得られないどころか筋肉を傷めてしまう可能性があります。
そのため反動や弾みをつけないようにしてストレッチを行うようにしましょう。
2. 痛みや違和感があればすぐに中止すること
痛みや違和感があるにもかかわらず関節を動かし続けてしまいますと、痛みを悪化させてしまう危険性があります。
動かしていて痛みなどがあれば、すぐにそのストレッチは中止するようにしましょう。
3. なるべく滑りにくい床の上で、周りに障害物などがないようにすること
ストレッチ中、思わぬケガをすることがないように、ストレッチを行う際は周りに障害物などがないようにしておきましょう。
また、できるだけ滑りにくい床の上で行うことをお勧めします。
以上の点を踏まえた上で朝ストレッチを行い、一日を素敵なものにしてくださいね!