「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)」とは?
「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)」とは、梅干しをすりつぶした梅肉と醤油を練り合わせて熟成させた“梅醤”と、すりおろした生姜を番茶に溶かしたドリンクです。アンチエイジングや疲労回復に効果があるクエン酸を多く含む梅と、免疫力を高めるペクチンを含んだ醤油、体温を上昇させる生姜、血糖値を下げるポリサッカライドを含む番茶を組み合わせた梅醤番茶は、栄養価が高いうえに美容にも効果的だといわれています。
そんな日本のスーパーフードを使った梅醤番茶は、エナジードリンクと表現されることもありますが、手軽に安く作れるうえにカロリーが低く、カフェインが少ない梅醤番茶はエナジードリンクよりも健康的です。
ここからは、手軽に栄養を摂れる梅醤番茶がもたらす効果をご紹介します。
梅醤番茶の効果7つ
体温を上げる
梅醤番茶に使用される生姜を摂ると、体が内側からぽかぽかしてきますよね。その理由は生姜を加熱・乾燥することで、生姜の成分であるジンゲロールがより体を温める作用が強いショウガオールに変化するためです。
また、梅干しに含まれるクエン酸には血液をサラサラにする作用があり、その血液が体中を巡ることで冷え性が改善されるといわれています。
疲労回復
梅干しに含まれるクエン酸は、体内に蓄積された乳酸を分解してエネルギーの元になる物質を作ってくれます。その結果、疲れがとれるだけでなく、エネルギーに満ち溢れた疲れにくい体になるのです。
風邪予防
日本が誇る発酵食品である醤油と、ジャパニーズスーパーフードと呼ばれるほど栄養価の高い梅干しでできた梅醤には、風邪を予防する働きがあるといわれています。また、番茶に含まれるカテキンには殺菌・抗菌効果があり、感染症の予防に役立つといわれていますよね。梅醤番茶が民間療法として広く知られているのは、風邪予防の効果が高いためだと考えられます。
腸内環境を整える
梅干しには腸内環境を整える効果があるので、便秘に悩んでいる方におすすめです。同じく、醤油に含まれている食物繊維のペクチンにも腸の調子を整える効果がありますし、生姜には消化を助けて胃腸の負担を軽減するジンジベインが含まれています。
腸内環境が整って便秘が解消されれば、ダイエットがはかどったり、美肌を手に入れられたりと良いこと尽くめですね!
二日酔い改善
梅干しを食べると唾液が分泌されるとともに、胃液も分泌されます。これで胃粘膜が保護され、胃壁が修復されるといわれています。また、梅干しに含まれるピクリン酸には肝臓の機能を活性化させる働きがあるので、二日酔いの原因となっているアセトアルデヒドをしっかり代謝することができます。
夏バテ改善
暑い夏は冷えたビールや炭酸ジュースを飲みたくなりますが、飲みすぎは禁物です…。なぜなら、それが夏バテを引き起こす原因になってしまうから。そこでおすすめなのが梅醤番茶です。梅醤番茶には胃腸の働きを助ける梅が使われているうえに、酸っぱいクエン酸が食欲を増進します。
免疫力を高める
醤油に含まれるペクチンには、免疫力を高める働きがあります。また、生姜を加熱・乾燥することでジンゲロールがショウガオールに変化すると、より高い免疫力向上効果を得られます。
梅醤番茶はいつ飲む?
一般的に、梅醤番茶は空腹時や食前に飲むものとされています。また、朝起きて1番に飲むドリンクとしても推奨されています。それ以外には、体調不良を起こした時や飲み会の前後、体の冷えや疲れを感じた時に飲むとよいでしょう。
市販の梅醤を番茶に溶かして飲んでもよし、梅+醤油+すりおろし生姜を番茶に溶かして飲んでもよし。独特の酸味があるので好き嫌いは分かれると思いますが、冷え対策や風邪予防に試してみてはいかがでしょうか?