インナードライ肌はトラブルのもと!?肌内部から潤う健やかな肌に導くテクニックをご紹介
「インナードライ」という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょう。しかし、インナードライがどのような肌の状態かご存知ですか?
実はインナードライの状態を放っておくと、さまざまな肌トラブルの原因となってしまいます。そこで今回は、インナードライ肌とはどのような肌状態なのかと、その改善方法についてお伝えします。
インナードライ肌とは
インナードライ肌とは、名前のとおり肌の内側の水分が不足し、乾燥している状態。このとき肌の表面は皮脂の分泌が多く、テカリ・べたつきがあるため、脂性肌と間違われることがあります。
このようにインナードライ肌とは内側が乾燥肌、外側は脂性肌の特徴を合わせ持つ肌状態ということが言えます。では何が原因でインナードライ肌となってしまうのでしょうか?
それは乾燥です。「肌表面は皮脂が多いのになぜ?」と思う方もいらっしゃると思います。この疑問を解決するためには肌の性質を理解する必要があります。
肌表面は水分と皮脂が混ざりあり、肌を外部刺激から守ってくれる皮脂膜を形成します。この皮脂膜を形成するには、水分と皮脂がバランスよく存在していることが条件となります。
しかし、肌の内部が乾燥していると、肌表面の水分と皮脂のバランスが崩れてしまいます。バランスが崩れると、不足している水分を補おうと皮脂が過剰に分泌されます。つまり、肌内部が乾燥することで、肌表面の皮脂が多くなってしまうのです。
インナードライ肌が陥りやすい肌トラブル
肌の水分と皮脂バランスが崩れていることから、インナードライ肌の場合、肌のバリア機能が弱まるため、さまざまな肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。
どのような肌トラブルが起きやすいのでしょうか?
ニキビ
インナードライ肌は肌内部が乾燥し、肌表面の皮脂分泌が多くなることから、皮脂が毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となります。
皮脂が多いので脂性肌と勘違いしてしまい、肌のテカリや皮脂を落とそうと過剰な洗顔をしたり、保湿を怠ったりすると乾燥を誘発させます。その結果、さらに皮脂を分泌させ過剰な皮脂が毛穴を詰まらせ、雑菌が繁殖してまた新たなニキビができるというループに陥ってしまいます。
小じわ
水分が不足し、肌が乾燥すると、肌内部の潤いを保っている成分が減少します。すると肌内部の水分を保持することができず、水分が蒸散してしまいます。その結果、肌の保湿力が低下してしまうのです。
肌の保湿力が低下すると、肌のキメが粗くなり、小じわの原因となります。
シミ・くすみ
肌内部の水分が不足することで、細胞の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れてしまいます。
一度できたシミは肌がターンオーバーを繰り返すことで、メラニンを含まない細胞に生まれ変わり、目立たなくなっていきます。そのターンオーバーが正常に働かないと、シミはメラニンを含んだままになり、肌の血行もよくないことからくすみの原因にも。
かさつき・ごわつき
インナードライ肌は肌内部が乾燥していることから、肌がかさつきやすい部分がでてくるおそれがあります。特に皮膚の薄い目元や乾燥しやすい頬・口元にあらわれやすいでしょう。
またキメが粗くなることから、肌がごわつき、メイクのノリが悪くなることも。
インナードライ肌を解決する方法
インナードライ肌かも…と思ったら正しいケアをして、正常な健やかな肌状態に戻してあげましょう。インナードライ肌の解決を目指せるスキンケア方法についてお伝えします。
必要な皮脂は残す
テカリ・べたつきが気になるからといって、洗浄力の強い洗顔料を使ったり、ゴシゴシ洗顔をしたりすると余計に皮脂を分泌させてしまいます。そのため、洗浄力がマイルドなものを選び、必要な皮脂は残すようにしましょう。
保湿成分が配合されているアイテムを選ぶとより良いです。また、洗顔をするときはたっぷりの泡で、肌を直接触らないようにするのがおすすめ。
日中も保湿する
日中の肌はさまざまな外的刺激にさらされ、乾燥しやすい状態に。紫外線・ホコリ・チリ・PM2.5・エアコンなど、全て乾燥の原因となり得ます。そのため、朝のスキンケアだけでなく、日中の保湿が大切。
ミストやスプレータイプの化粧水だとメイクの上から使用できますし、女性におすすめです。
吸収しやすい水分を摂取
もちろん口からの水分補給も効果的。せっかく飲むのであれば、吸収されやすい飲みものがおすすめ。特にノンカフェインの麦茶や水が良いでしょう。こまめな水分補給を心がけ、温度も気にならないのであれば常温をおすすめします。
角層のすみずみまでうるおうアイテムを使う
スキンケアで肌に水分を与えるときは、角層までしっかり保湿ができるかどうかが重要。表面だけ保湿をしてもすぐに乾燥してしまいます。
コラーゲン・ヒアルロン酸などが配合されていても、これらは分子量の大きい成分なので、そのままだと角層まで浸透しません。そのため化粧品の裏面などに「加水分解~」など記載されているコラーゲン・ヒアルロン酸が配合されているものを選ぶのが良いでしょう。
内側から潤う肌で肌トラブルの起きにくい肌を
「自分は脂性肌だ」と思っている方は一度、乾燥している部分はないか確認してみてください。脂性肌だと思ってそのケアをしていると、肌状態を悪化させるおそれがあるので、気を付けましょう。
客観的に数値として自分の肌質を知りたいという方は、市販で販売されているスキンチェッカーを使うのがおすすめ。このアイテムは肌の水分量・油分量を測ることができるので、一つあると便利です。
正しいスキンケア方法で、健やかで美しい肌を目指しましょう。