猫背が太りやすいのはなぜ?
どうして猫背だと太りやすいのかチェックしていきましょう。
筋肉が使われない
猫背は本来、体を支える筋肉が使われていない状態です。肩が前に丸まり、あごが突き出た状態になるので、腹筋や背筋が使われず、脂肪がつきやすくなります。
また、前かがみの姿勢なので、内臓が前に押し出されてお腹がぽっこりします。
代謝が低下する
猫背だと血液やリンパの流れが悪くなります。上半身に老廃物がたまりやすくなって代謝が低下。代謝が低下すると、食事のエネルギーは消費されにくい状態になって、太りやすくなるのです。
肩甲骨周りがこる
肩を前に丸めた姿勢の猫背は、肩や肩甲骨周りのコリの原因になります。
肩甲骨の内側には脂肪を燃焼させる働きがある「褐色脂肪細胞」が存在。肩甲骨がこっていると肩甲骨の動きが悪くなり、褐色脂肪細胞の働きを低下させるので、脂肪がたまりやすい体になります。
骨盤が歪む
猫背は骨盤のゆがみの原因になります。骨盤は多くの筋肉とつながっている体の土台とも言うべきパーツ。骨盤が歪むと筋力が低下したり、血液の流れが悪くなったりします。そのため代謝が低下して太りやすくなるのです。
猫背になる理由は
体がかたい人や運動不足で筋力が低下している人は、猫背になりやすくなります。また、前かがみでスマホを操作する、長時間のデスクワークなども猫背の原因になります。
頻繁に猫背になると、猫背が定着していつでも姿勢が悪くなる場合も。適度な運動を取り入れたり、スマホ操作やデスクワークの合間にストレッチをしたりして、猫背にならないよう意識しましょう。
あなたの猫背度合いをチェック
正しい姿勢は、耳・肩・腰骨・くるぶしを結んだラインが一直線になります。
普段の自然な立ち方で壁に背中をつけたときに、頭、背中、お尻、かかとが壁にくっつくかを確認しましょう。頭やお尻が離れてしまった場合は、猫背が定着している可能性があります。
普段の立ち方を横から撮影してチェックするのもおすすめ。以下のポイントに当てはまる項目がないか確認しましょう。
- 首や肩が前に出ている
- 背中が丸まっている
- お腹を前に突き出すような姿勢
- ひざが前に出ている
項目に当てはまる場合も猫背の可能性が。普段から、正しい姿勢を意識するとともに、猫背解消エクササイズを取り入れましょう。
簡単!猫背解消エクササイズ
太りやすい体になり、特にお腹のぽっこりが目立ってしまう猫背。猫背解消エクササイズを習慣にして、ぽっこりお腹を撃退しましょう。
肩や胸をほぐす「伸び」
猫背で凝り固まった肩や胸をほぐすエクササイズです。
- 仰向けに寝ます。膝は立てておきます
- 両手を組んで、頭の上にぐーっと伸ばします
- 10回ほどゆっくり呼吸します
デスクワークで猫背になっていると感じたときは、椅子に座ったまま腕を伸ばすのもおすすめです。
胸を開いて肩甲骨を動かす「腕の上下運動」
肩甲骨をしっかり動かして、褐色脂肪細胞の働きを活性化させるエクササイズです。肩こりや首のこりに悩まされている人にもおすすめ。
- 背筋を伸ばして立ちます(座ってもOK)
- 肘を曲げずに両手を後ろで組みます
- 手を後ろにぐっと引いた状態で、腕を上下に動かします
- 30回程度行います
立っているとき、椅子に座っているとき、いつでもできるエクササイズなので、こまめに取り入れましょう。
すき間時間にこまめに行う「肩甲骨回し」
肩甲骨周りがかたくなると、どうしても猫背になりがちです。肩甲骨回しは、腕の上下運動と合わせてこまめに行うのがおすすめです。
- 両ひじを肩の高さに上げ、手は鎖骨の前に
- 1の状態からさらにひじを上に上げます
- ひじが下がらないよう注意しながら、ゆっくりとひじを後ろにひいて肩甲骨をぎゅっと寄せます
- 3の状態のまま、ひじを下げます
- 1~4を5回程度行います
背中のストレッチに「ひねるエクササイズ」
こり固まった背中をほぐすエクササイズです。体をぎゅっとひねる動きは、血液の流れを促し代謝をUPする効果が期待できます。
- 姿勢を正して胡坐をかきます
- 左足を右ももの外側につけます
- 体をひねります。このとき、右腕は左足の外側に。左手は後ろにつきます
- 5~10呼吸、ひねった姿勢をキープします。
慣れてきたら、呼吸しながらひねりを深くしてみましょう。
猫背を解消してすっきりボディを目指そう
食事を制限して、運動を頑張っても痩せないと悩んでいる人は、一度、猫背チェックをしてみましょう。猫背になっているなら、食事制限や運動と合わせて猫背解消エクササイズを取り入れて。
現在ダイエットをしていなくても、猫背は太りやすい体一直線と心得て、美しい姿勢を心がけてくださいね。