背中の筋肉を意識したことはありますか?背中の筋肉は日常生活の中では鍛えられるほど使うことはないので、加齢の影響を受けやすい部位ともいえます。背中の筋肉が弱ると身体にさまざまな影響がでてしまうので、今のうちから鍛えるようにしましょう!
今回は背中を鍛えるメリットと鍛え方をご紹介します。
背中の筋肉
背中の筋肉といってもたくさんの種類があります。その中でも代表的な3つの筋肉についてご説明します。
僧帽筋(そうぼうきん)
首の付け根から肩、肩甲骨周辺の筋肉です。鎖骨や肩甲骨を引き上げるときにつかわれます。
広背筋(こうはいきん)
肩甲骨の下に位置する筋肉で、肩甲骨を寄せたり物を引くときに使われます。
脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)
背骨の左右にある縦長の筋肉です。姿勢を保持する役割があります。
背筋力をチェック
今はパソコンやスマートフォンの操作により、誰もが猫背になりやすい環境になっています。猫背になると肩甲骨が開いてしまうので、背中の筋肉が弱ってしまい、それがさらに猫背を悪化させてしまうのです。
まずは今の背筋力がどのくらいかあるのかチェックしてみましょう。
1. 背筋力テスト
- 床に四つんばいになります。背中を伸ばして膝は90度にしましょう。
- 右腕と左脚を真っすぐ伸ばして床と平行になるまで持ち上げます。
- 10秒間キープします。
- 反対側も同じようにやってください。
- フォームを崩さずに何回連続でできるか数えます。
2. 結果(男女年齢共通)
2回以下
かなり弱っていますのですぐに鍛えましょう。
3~6回
標準より少し弱いようです。
7~10回
標準レベルです。これ以上弱くならないように気をつけましょう。
11~14回
背筋力がいい状態のようです。現状維持をしてください。
15回以上
背筋力はじゅうぶんです。これからも維持できるようにしましょう。
結果はどうでしたか?良かった人も悪かった人も、今回ご紹介するトレーニングをやってみてくださいね!
背中を鍛えるメリット
背中は大きい筋肉が集まっているので、鍛えることでさまざまな恩恵が受けられます。それではここで女性にうれしいメリットをご紹介しますね。
1. 姿勢改善
姿勢を保持する脊柱起立筋を鍛えることで、「正しい姿勢」を保ちやすくなります。歩き方も安定するので、動きが綺麗に見えるでしょう。
2. 垂れ胸改善
肩甲骨が開くと胸の位置が下がってしまいます。肩甲骨を寄せる筋肉が強くなれば「バストアップ」も期待できるでしょう。
3. 若くみえる
背中は意識しないと、加齢により垂れ下がってしまいます。昔から人の年齢は背中にでるといわれていますので、鍛えるだけでいつまでも「若く見られる」かもしれませんね!
4. 代謝の向上
背中の筋肉は大きいので、他の部位よりも代謝の向上が期待できます。エネルギー消費が増えるので「太りにくい体質になれる」のも嬉しいですね!
5. くびれができる
くびれは腹筋だけではなく「広背筋を引き締める」ことでもできます。腹筋をしてもくびれない人は、背中を鍛えてみてくださいね!
6. 肩こりの予防
背中の筋肉を鍛えることで体全体の血流がよくなります。そうすると凝り固まった肩の老廃物が除去されるので、「肩こりが軽減」できるでしょう。
7. 腰痛の予防
腹筋と背筋のバランスがよくなるので「腰痛の予防」になります。また、脊柱起立筋により姿勢も安定するので、猫背が原因の腰痛の改善も期待できるでしょう。
背中を鍛える方法
背中は自重で鍛えづらい部位なので、水入りのペットボトルを使って鍛えましょう。ここでは3種類の背中トレーニングをご紹介します。
デッドリフト
- 脚を肩幅に開いて立ちます。左右の手に水入りペットボトルを持ってください。
- 背筋を伸ばし軽く膝を曲げます。ペットボトルは太ももの前です。
- 背中を丸めないようにペットボトルを膝下までゆっくり降ろします。
- すばやく身体を起こします。同時に肩甲骨を寄せましょう。
- 正しいフォームで15回以上やってみてくださいね!
背中全面とお尻、太ももの裏が鍛えられます。背中を丸めると腰痛になる可能性が高くなるので、背筋を真っすぐ伸ばすことを常に意識してやってみてください。
ローイング
- 脚を肩幅に開いて立ちます。両手にペットボトルを持ちましょう。
- 膝を軽く曲げて背筋を伸ばしながら前傾になります。ペットボトルは重力に逆らわずに肩の真下にくるようにしてください。
- 前傾姿勢をキープしたままペットボトルを引き上げます。引き上げるときは腕を曲げると同時に肩甲骨を寄せるようにしてくださいね。
- 15回以上を目標にやってみましょう。
広背筋をピンポイントで鍛えることができます。肩甲骨に意識を集中しながらやってください。
ダイアゴナル
- 床に四つんばいになります。背中を伸ばして膝は90度にしましょう。
- 右腕と左脚を真っすぐ伸ばして床と平行になるまで持ち上げます。
- 30秒以上キープします。
- 反対側も同じようにやってください。
背筋力テストと同じ種目ですが、こちらは筋力アップが目的なのでキープ時間を長めに設定しています。身体の中から鍛えられるので、背中以外にも腹筋や手脚の引き締めも期待できるでしょう。
背中は鍛えている人と何もしていない人の差がでやすい部位です。そのため、鍛えている人の背中は自分が思っている以上に他人には魅力的に見えています。もちろん魅力だけではなくご紹介したメリットもありますので、これからも背中を意識したトレーニングを続けてみてくださいね!背中美人を目指しましょう!