髪がもっと早く伸びてくれればいいのにと思った事はありませんか。自分で切りすぎてしまったり、切った後周りの評価がイマイチだったり、美容師さんに思っていた以上に切られてしまったり、結婚式などで早く伸びて欲しかったりと、伸びてほしいと思いつつ、なかなか伸びてはくれませんよね。
もちろん、1日で髪が急激に伸びる事はありませんが、性別や栄養状態や体温など、このように人によって髪の伸びるスピードは違うのです。
髪が伸びる仕組みとは
髪は1ヶ月で約1cm~1.2cmほど伸びると言われており、1日では約0.3mm~0.4mmほど伸びています。なので、1年では約15cm程髪が伸びる事になりますが、そのスピードは季節や栄養状態で個人差はあります。
そもそも髪の毛は、毛乳頭とよばれる髪の毛と皮膚との間の細胞から、毛乳細胞が栄養を受け取り、細胞分裂する事で伸びているのです。
そして、髪の毛の9割がケラチンと呼ばれるタンパク質で出来ており、体の中のタンパク質を亜鉛の力を使って合成し、髪の毛に変化をさせているのです。つまり、亜鉛がなければ髪の毛が出来上がらないと言えるでしょう。
伸びるスピードが遅くなるかもしれないNG行動
- 脂っこい食事
- 過激なダイエット
- 甘い物をよく食べる
- 喫煙
- 不眠
知らず知らずのうちにやってしまいがちなNG行動かもしれませんが、髪を伸ばす為にも、これらの事は出来るだけ避けるようにしましょう。
脂っこい食事をしがちな人は、頭皮の皮脂分泌が過剰化し、毛穴を詰まらせてしまいます。そして、過激なダイエットは栄養不足になりがちで、髪にまで栄養が行き渡らず、髪が伸びにくくなってしまいます。
さらに、甘いものを良く食べてしまうという人は、砂糖の摂りすぎにより、体内で糖化を起こし、血液の流れを悪くさせてしまい、頭皮や髪を弱くさせ、傷みやすくさせ、伸びにくい髪になってしまう可能性があります。
もちろん喫煙も血行が悪くなる原因なので、注意が必要でしょう。そして、活発的に細胞分裂させる為にも、質の良い睡眠を取る必要があります。
髪を伸ばす方法
髪の為に良い栄養素を摂る
タンパク質
髪の主な成分はタンパク質なので、きちんと食事から摂取する必要があります。タンパク質は髪だけではなく、身体を作るのにも必要な栄養素なので、最低でも1日40gを摂るようにしましょう。
タンパク質は、肉や魚、卵や大豆製品、牛乳やヒジキに多く含まれております。特に、納豆とヒジキは亜鉛も含まれており、そしてビタミンやミネラルも含んでいる為、髪の毛を早く伸ばしたいのであれば、ピッタリな食べ物と言えるかもしれません。
ミネラル
特に亜鉛は不足してしまいがちなので、積極的に摂る必要があります。
亜鉛を多く含む食材は牡蠣(100g/14.5mg)、牛肉(100g/4.6~7.6mg)、ナチュラルチーズ(100g/7.3mg)、乾燥ワカメ(100g/5.2mg)で、牡蠣がダントツに多く亜鉛を含んでおります。
その次に多く含まれている牛肉は、部位によって違い、亜鉛が多い部位はももやリブロース、少ない部位がタンと言われています。チーズもナチュラルチーズの中ではパルメザンチーズが多く亜鉛を含んでいます。
ただし、亜鉛を過剰摂取しすぎてしまうと、頭痛や吐き気や下痢などの健康上のリスクもあるので1日最低8mgは摂り、上限摂取40gで留めておくようにしましょう。
イソフラボン
髪の成長に深く関係する女性ホルモン、その女性ホルモンと似た働きをしてくれるイソフラボンも、髪の為に良いとされている栄養素の1つなのです。大豆製品に多く含まれており、成人1日辺り40mg~45mgと言われている為、和食中心に食事を変えると摂りやすいかもしれません。
ストレスを遠ざけ、軽い運動で血行促進
髪の毛にとってストレスというのは大敵であり、ストレスを感じると身体は、反射的に毛細血管を収縮させてしまい、血行不良を引き起こしてしまうのです。そして、血行不良が起こる事によって、髪や頭皮に十分な栄養素が行き渡りにくくなってしまいます。
ストレスを溜め込みやすい人は、軽い運動でもいいので、心と身体がスッキリするような運動をし、汗を積極的にかくようにしましょう。
薄毛治療の分野にも運動治療があり、医学的にも良いと認められている為、ヨガなどのストレスが少なくスッキリするような運動を日常に取り入れ、汗をかくようにしましょう。
不思議な血行促進マッサージ
ベッドに仰向けに寝て、少し苦しい体勢ですが頭だけがベッドからはみ出るようにし、そのまま頭皮マッサージを4分程行ってみて下さい。信憑性は不明ですが、髪が伸びやすくなるマッサージ法と言われております。
他にも頭頂部の真ん中にある百会や、後頭部の首と頭の付け根にある風池のツボ押しも効果的でしょう。
劇的に髪を早く伸ばす事は不可能ではありますが、なるべく早く健やかな髪を手にいれる為にも、生活リズムを崩さず、栄養のある食べ物を摂り、髪だけではなく身体にも良い生活習慣を過ごせるよう心がけましょう。