何かに挑戦する時、もっと積極的に頑張りたいと思いつつも、心のどこかで勇気が湧いて来ず、自信がなくなってしまうという人も多いかもしれません。失敗した経験や、恥ずかしいという思い、更には「自分なんて」というマイナスな捉え方をしてしまうこともあるかもしれません。
ただ、年齢や性別に関係なく自信がある人、つまり自己評価が高い人は、何事にも挑戦し続ける勇気があり、物事の捉え方も全て前向きで、何があっても頑張れる力が備わっています。
自己評価が低い原因
自己評価が低いのには、家庭環境や育った周りの環境が影響しています。その多くはダメな子扱いをされたり、拒否をされたり、比較をされたりしてしまい、そのような言葉を受け続け「自分はダメな子」と反射的に身構える癖がついていることから、何かを始める時や勇気を出したい時に「どうせダメだ」という感情が自然と癖で湧いてきてしまいます。
いつも完璧でなければならないという気持ちが湧き、自分を作り上げるように物に執着したり収入や肩書きで自分に自信をつけようとしてしまいます。ただ、それは本当の自信ではなく、自分を保つ為の方法に過ぎないかもしれません。
自己評価が低くても大丈夫
自己評価が低いという事は、決して悪い事ではありません。それは、“低い”というネガティブな言葉に惑わされているだけで、低いという事はそれだけ、今の自分を受け入れる事が出来る“素直な心”があるという事です。
マイナスな経験や自分の短所を、ダメだとレッテルを張る癖があるかと思いますが、そのような嫌な経験を思い出すなら、「あの時にはあの経験は必要だった」など受け入れるようにしてみたり、“真面目すぎる性格”なら“努力家で責任感がある”など、自分の経験や短所の捉え方を変えてみましょう。
このように、自分の弱さを受け入れ認める事は、次に進む為の一歩であり、その経験があるからこそ、今の自分があり強くなれたという事も感じられるでしょう。自分の長所をさらに伸ばす為にも、まずは短所に向き合い、自分を認める事が大切なのかもしれません。
もう一人の自分を味方につける
もう一人の自分が自分を見ているようなイメージをしてみましょう。そして、そのもう一人の自分が、自分を褒めてくるようなセルフイメージをする事が大切です。
実は、ダメだという気持ちが湧いてくる事も、それもまた、もう一人の自分がそこにはいるのです。なので、そのもう一人の自分を「よく頑張ってるね」「努力してるね」などという褒める言葉や、励ましてくるようなイメージに変えてみましょう。
初めは難しいかもしれませんが、自然とプラスな自分がすぐイメージ出来るよう回数を重ねてみましょう。
得意な事を増やしていく
自分の得意な事を増やす事は、自信に繋がります。まずは、自分の得意な事を増やす為にも、自分の好きや興味を見つけましょう。そして、その好きや興味からの繋がりで、その分野を極めるようにしてみて下さい。
目標や頑張る事は、全て自分の人生の経験となります。例えば、コーヒーが好きなら、コーヒーの産地に詳しくなるや、コーヒーの淹れ方、本当に美味しい都内のコーヒーショップなど。
好きや興味だけではなく、その先にある分野を詳しく学び、夢中になり、極める事は自信に繋がる方法と言えるでしょう。そして、その経験は自分の可能性を広げ、価値観も広げてくれるかもしれません。
小さなことに感謝をし、出来た喜びを感じる
小さな事でもいいので、日々に感謝をするようにしてみましょう。感謝が出来ると心が温かくなり、セルフイメージが上がるようになります。自分に対してでもいいですし、相手に向けてでもいいですし、日々に感謝をするようにしてみましょう。
「笑顔をくれた」、「育ててくれた」、「自分のあの経験があの楽しい思い出に導いてくれた」など何でもいいので、感謝する気持ちを持ち、思い出すようにしてみましょう。
そして、自分の出来た事も当たり前ではなく、自覚するようにしてみて下さい。「朝一人で起きられた」、「ご飯を作った」、「掃除をした」など、ちっぽけな事に思えますが、そのちっぽけな積み重ねが出来たからこそ、毎日が成り立っているのです。
そのような素晴らしい日々の出来事は、当たり前だとは思わず、誇りに思うようにしましょう。他にも、今まで人に褒められた内容を思い出す事も大切です。大人になるにつれ褒めてくれる人は少なくなってくるかと思いますが、その人が自分を褒めてくれた内容はきちんと受け取るようにしましょう。それは自分の長所であり、他人があなたを認めている証拠になります。
自分に自信が湧かない、自分に自信が湧く、それはどちらもセルフイメージから来ています。自分に自信が湧くよう、まずは自分でプラスの方にセルフイメージをし、回数を重ね、自然と勇気や自信が湧いてくる練習をしましょう。そして、自分の行いや考えをたくさん褒めて、人にも褒めるようにしてみて下さい。