「他力本願」は悪いことなの?
他人の力を当てにする、というようなネガティブな意味で使われることの多い「他力本願」という言葉。しかし、本来は“甘え”や“他人任せ”といったニュアンスは含まれていなかったようです。
仕事や家事をこなしていると、ふとお疲れモードのスイッチが入ってしまうことはありませんか?そうなると、“頑張りたい自分”と“休みたい自分”が対立して、心まで疲れてしまいます…。そんなときに、自分がやらねば誰がやる!と自己を奮い立たせるばかりでは、余計に疲れてしまうことでしょう。
果たして、何事も自力で、自分の力だけを信じて突き進むことが正しいのでしょうか?そうして頑張った人だけが、目標に辿り着けるのでしょうか?
夢を叶えるため、目標を達成するためには他人の力が必要不可欠です。ひとりで出来ることは、限られているのです。他力本願の解釈を改めることによって、人生をより良くしましょう!
1. 学ぶより教えてもらう
知識を得るために1から学ぶのは、かなり根気のいる作業です。それなら、その道に詳しい人に教えてもらいましょう。
子供の頃から「分からないことは自分で調べなさい」と言われて育ったために、人に教えてもらうことを恥ずかしいことだと考えてしまうようになってはいませんか?もちろん、自分で学ぶことは大切だし、そうして得た知識は何物にも代えがたい宝物になるでしょう。しかし、教えてもらうことも自身にプラスになることは間違いありません。
教えてもらうことは、その人の力を分けてもらうことです。教わりたいと思う人が近くにいるのは、恵まれたこと。書物やネットとにらめっこしているよりも、人と向かい合って話した方が理解が早まることもあるのです。「教えて」の一言で、あなたの世界を広げてみませんか?
2. 人が提案したことをやってみる
「私はこれがやりたい!」「これはやりたくない…」そう自分の中で決めつけているばかりに、夢への道を塞いでしまっているのかもしれません。
たまには「やってみれば?」と言われたことをやってみる。それがきっかけで、人生が大きく変わることもあるのです。人は、自分には不向きで苦手なことに挑戦したいと思うものです。しかし、人はあなたに適していると判断したものを勧めてくるはずです。
人が提案したことに対して、はじめは気が乗らないと思うかもしれません。それでも、やってみる価値はあるのではないでしょうか。もしかしたら、それがあなたの天職なのかもしれませんよ。
3. 出来ないことはお願いする
どれだけ努力しても、出来そうにないことはあります。頑張ってもできないなら、出来る人にお願いしてみましょう。
ひとりで生きていける人はいません。自立している人だって、たくさんの人の支えがあって生きているのです。出来ないことを克服することも大事ですが、出来ないことを認め、人に頼ることも同じぐらい大事なこと。
夢を叶えるためには、数え切れないほどの人の協力を要するでしょう。そのとき、助けてあげたいと思ってもらえるあなたでいることができていますか?助けてあげたいと思った相手でなければ、手を貸してくれる人はいません。困った時にお願いを聞いてもらえるように、いつも笑顔を絶やさない愛される人になりましょう。
他力本願で夢へのチャンスを掴もう!
あなたの周りにも、あの人はいつも他人に助けられている…と感じる方はいませんか?それは、他力本願を上手く解釈し、利用しているからなのでしょう。
何事も自分の力で成し遂げなきゃ気が済まないと思っている頑張り屋さんは、少し肩の力を抜いてみませんか?意固地になることは、夢へのチャンスを逃しているのと同じですよ。協力したい、助けてあげたいと思われる、愛される人になりましょう!
今度お疲れモードのスイッチが入ったら、そのまま身を任せてみましょう。そして、周りの人のアドバイスを待ってみませんか?他力本願になることで、今まで見えなかった景色が見えてくるかもしれません。