どうして肌はテカるの?
まずは肌がテカってしまう原因をおさらいしましょう。
乾燥によって過剰な皮脂が分泌されるから
乾燥と皮脂は一見相反するものに見えますが、実は大きな関係があるのです。皮脂は肌内部の水分の蒸発を防ぐために存在する必要なものです。
しかし、肌が乾燥してしまうと「皮脂が足りないから、もっと皮脂を作らないと!」と肌が勘違いをしてしまい、余分に皮脂を分泌してしまうのです。そのため日中の乾燥は皮脂の過剰分泌へと繋がってしまいます。
メイク前のスキンケアで皮脂を取り除きすぎている
普段から皮脂が気になるオイリー肌の方は、メイク中にテカらないようにと、メイク前のスキンケアでふき取り化粧水などで皮脂を取り除いていませんか? その間違ったスキンケアがテカリへと繋がってしまうのです。
先ほどお伝えした通り、皮脂は肌に必要なもの。取り除きすぎてしまうと肌が過剰に分泌してしまうのです。そのため、皮脂の取り除きすぎには注意しましょう。
メイク中に肌がテカってしまう原因を理解していただいたところで、テカらせないためのベースメイクテクをご紹介します!
絶対にテカらせないためのベースメイクテク
メイクの前にはスキンケアで十分な水分と適度な油分を与える
(左:ビオデルマ セビウム ローション 右:エトヴォス モイスチャライジングセラム)
テカりやすい肌だからって保湿を怠ると、皮脂の過剰分泌に繋がってしまいます。テカりやすい肌をお持ちの方も、メイク前にはしっかり水分を与えて、適度な油分でふたをしましょう。
また、夏は冷房や厳しい紫外線によって乾燥しがちなので、乾燥を防ぐためにもメイク前の丁寧なスキンケアは必須です。
化粧水をつける際にはコットンを使うのがおすすめ。コットンを使ってパッティングすることで毛穴がきゅっと閉じて皮脂が出にくい肌になります。
十分な水分と適度な油分をスキンケアで与えることができたら、メイク開始をする前に10分ほど時間を置きます。こうすることで油分によるヨレを防ぐことができます。10分経ったらティッシュで肌表面についた油分を軽く押さえてメイク開始です!
下地は皮脂吸着タイプのものを
(左:セザンヌ 皮脂テカリ防止下地 右:エテュセ オイルブロックベース)
下地は必ず皮脂を吸着してくれるものを仕込んで、特にテカりやすい小鼻周りや鼻の頭には部分用の皮脂吸着下地と、Wづかいをしましょう。
部分用の皮脂吸着下地は日中のテカリを抑えてくれるため、万が一テカってしまった時のためにポーチに忍ばせておくのも◎!
頬やフェイスラインは乾燥するのにTゾーンはテカるという混合肌の方は、顔全体に皮脂吸着の下地を仕込むと余計に乾燥してしまうため、テカりやすいTゾーンのみに仕込んで頬やフェイスラインには保湿タイプの下地を使いましょう。
ファンデーションはパウダー一択!
テカりやすい肌をお持ちの方は、油分が多いリキッドファンデーションではなく油分が少ないパウダーファンデーションを使いましょう。通常のパフではなく、水を含ませて硬く絞ったスポンジで付けると、よりテカりにくい肌へと仕上がります。
また、ファンデーションを付ける際は薄く叩き込むことを意識しましょう。ファンデーションをたくさんつけてしまうと、万が一テカって崩れてしまった時に汚い崩れ方になってしまうためです。
フェイスパウダーも必須!
(カネボウ ミラノコレクション)
フェイスパウダーは、余分な油分を抑えてファンデーションの密着を高めてくれるため、テカらせないベースメイクには必須です。ふんわり肌に仕上げたいときは大き目のブラシで、マシュマロ肌に仕上げたいときはパフを使ってつけましょう。
また、小鼻の周りなど崩れやすい部分にはより丁寧に、ブラシを使う場合は小さく毛が密集したものを使い、パフの場合は折りたたんでつけることでテカりにくさが格段にUPします。
万が一テカってしまった場合には・・・・・・
“絶対に”テカらないベースメイクテクをご紹介しましたが、コンディションによってはテカってしまう日もありますよね。そんなときには、脂取り紙では皮脂を取り除きすぎてしまうため、脂取り紙を使うのではなくティッシュを使って皮脂を押さえましょう。
その後、先ほど紹介した部分用の皮脂吸着下地を付けてお直し完了です。万が一ベースメイクが崩れてしまった場合には、軽くファンデーションを付けましょう。
テカりとおさらばするためには、スキンケアも見直してみて!
絶対にテカらないベースメイクテクをご紹介しました。肌のテカリは、皮脂の過剰分泌によっておこってしまうのですが、そもそもその原因の多くは、間違ったスキンケアによる皮脂不足によって起きてしまいます。
日中テカらせたくない! と思っている方は皮脂を取り除きすぎていないか、保湿不足ではないかということも見直してみてくださいね。