2004年ごろにブームとなった「ジンギスカン」。ご存じ、羊のお肉でする焼き肉料理のことですが、ここ最近のヘルシー志向にのって再びこの羊肉が注目をあつめているといいます。
食べたことのある人も多いかと思いますが、正直「クセがあって苦手」という人も多いのでは? それは質の悪いお肉を食べてしまったからかもしれません。
今回は「苦手」を「好き」に変える羊肉の魅力について、ご紹介していきましょう!
羊肉、ほかのお肉となにが違う?
日本での羊肉は、豚、牛、鶏ほどのなじみがありません。けれど世界的にみると、宗教上の理由などもあり豚肉や牛肉を食べている国より、羊肉を食べている国が多いのだとか。
フランス料理でもラム肉は高級な料理として提供されるように、上質な羊肉はとてもおいしい! なのに良いイメージがないのは、輸入当初のお肉の質が悪かったからといわれています。今では質の良い羊肉を扱うお店も多くなってきているのでご安心ください。
羊肉はコレステロールが低く、脂肪が燃えるのを手助けする役割のL-カルニチンがほかのお肉より多く含まれています。また鉄分がとりやすいので貧血に悩んでいる女子にもおすすめです。
ちなみに羊肉は「ラム」と「マトン」といった呼び分けがありますが、ラムは1歳未満の子どもの羊肉でやわらかく、臭みがほとんどないもの。マトンは2歳以上の羊肉で、ラムに比べればややかたい肉質となっています。
栄養はラムよりマトンのほうが豊富に含まれるので、慣れてきたらぜひマトンを選んでみましょう。
「実は苦手です」な女子が、これから羊肉を楽しむためのポイント!
「クセが強くて、あまりおいしくない」そんな羊肉苦手女子に伝えたいのは、まず「おいしくいただける部位」を知ること。
羊肉は背中部分の「ラック」がとてもやわらかく、最上部位とされており、上質であればあるほど味もまろやか……。調理前は淡いピンクで、お肉の色もきれいなんです。そのままローストにしたり、ラムチョップのメニューで提供される場合が多いですね。「羊肉に良い思い出がない」という人はこの部位のお肉から楽しんでみましょう。
また「お肉は好きだけど、脂っこいのはちょっと」という人には最も脂肪が少なく、あっさりしていてダイエット中でもOKの「もも」はいかがでしょうか。特に「トップサイド」といわれるうちもも部分はやわらかく、味も絶品! タタキなどのメニューでいただくことができますよ。
王道ジンギスカンだけじゃない!ブームの理由は?
羊といえばジンギスカンが王道でしたが、今や羊肉を提供する店舗は中華料理、和食、イタリアンとジャンル幅が大きく拡大しています。専門店でも丸焼きや、ラムバーグ、ラム茶漬けなど今までにないメニューを提案したり、ラムチョップを焼き鳥感覚で楽しむなど食べ方にバリエーションも。
こうした固定観念にとらわれない試みが、再ブームの要因のひとつになっているのかもしれませんね。
お肉=たんぱく質は、炭水化物、脂質と並ぶ三大栄養素。体のエネルギー源ともなるお肉に「苦手」があるのはもったいない! 羊肉の魅力を知って、ヒツジ女子に近づいてみてはいかがでしょうか。
参考:『知っておいしい 肉辞典』(実業之日本社)