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かの有名な米『VOGUE』誌編集長、アナ・ウィンターが主催を務める、年に一度のモードの祭典“METガラ”(正式名称「コスチューム・インスティチュート・ガラ」)。
毎年5月に行われるこのビッグイベントは、NYのメトロポリタン美術館(通称MET)の服飾研究部門が手がける展覧会のオープニングパーティーであり、もっとも大きな注目を集めるのが世界中から集まったモデル・女優・アーティストなどのセレブリティが美を競い合うレッドカーペット。毎年、展覧会のテーマに合わせたセレブたちのここ一番のドレスアップが大きな話題を呼んでいます。
今年のテーマは我らが誇る日本人デザイナー、川久保玲! 豪華セレブたちが気合いたっぷりで挑むレッドカーペットから、最旬ドレスアップスタイルのヒントをゲットして。
今、着たいのは大人に華やぐ“紅白カラー”
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「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」の生みの親である川久保玲がテーマとあって、ギャルソンらしいブラックやモノトーンのドレスが多く見られたのは想定内。
ところが今回のMETガラでそれらのカラーと同じくらい支持を集めていたのが、凛とした華やかさのある“純白”とハっと息を呑むような“真紅”のドレスの数々。
スレンダーやマーメイドなど大人なシルエットで魅せる紅白色は、エレガントでありながら芯の強さを感じさせる今季のトレンドドレスカラーです。
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ゴージャスなドレススタイルがひしめくパーティー会場でも、ぱっと目を引く不思議な魅力を持つレッドカラー。派手なイメージがあり苦手意識を持っている人も多いですが、実は日本人によく似合う色でもあるんですよ。
ドレスアップ時に頼りがちな黒は誰にでも似合う便利なカラーではありますが、髪色の暗い日本人が着ると地味な印象になりすぎてしまうことも。一方、赤はそんなダークヘアとも相性抜群! 顔を明るく引き立てつつ、甘くなりすぎないのも大人の私たちには嬉しいポイントです。
色味が華やかな分、デザインはシンプルなタイプを選んであくまでも上品に着こなして。
“カットアウト&スリット”で魅せる最旬モードなドレススタイル
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「今夜のドレスコードはスリット?」と聞きたくなるほどに、とにかくスリットドレスで溢れかえっていた今年のMETガラ。
こちらのようにスリットから片足を出してポーズを取るセレブがレッドカーペットに大量発生しました。
スリット同様、多くのドレスに見られたのがウエスト部分や胸元など上半身の一部分を切り取ったカットアウトデザイン。
今年はこういった“モードな肌見せ”ができるドレスにぜひとも挑戦したい!
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「ヴィクトリアズ・シークレット(Victoria's Secret)」のベテランエンジェルとして知られるモデル、リリー・オルドリッジは、スリットの間から今季話題のアイテムである「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のスーパーロングブーツを覗かせるという高等テクニックを披露。
肌の露出が一切なくシルエットだけを見せる下半身と、カットアウトで大胆に肌見せした上半身とのバランス感が、イマドキ感溢れるモードなドレスアップスタイルに仕上げています。
ハンサムなパンツスタイルがメイントレンドに急浮上!
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今回のMETガラで意外なトレンドとなっていたのが、ドレスやスカートではなくボトムにパンツをセレクトしたフォーマルスタイル。
まるでそれが当然と言わんばかりにフェミニンなロングドレスに身を包んだ多くの来場者の中で、ハンサムなパンツスタイルは一味違ったクールな雰囲気を放っていました。
日本から参加した水原希子ちゃんも、マスキュリンとセクシーさを兼ね備えた媚びないパンツスタイルがとびきりお似合い!
ジェンダーレスファッションが大きな注目を集める今の時代、パンツスタイルはこれからのドレスアップの新常識となりそう。これまでドレスアップはワンピース一択だった人も、次回のフォーマルシーンにはパンツスタイルを取り入れてみては?
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フューチャリスティックな「シャネル(CHANEL)」のセットアップに身を包み、モード全開のドレスアップスタイルで登場して周囲をあっと言わせた、元モデルで女優のカーラ・デルヴィーニュ。
セットアップと同色のシルバーで役作りの為に坊主にした頭をカバーし、ドレスアップの一部に利用した遊び心&センスはお見事の一言。
ここまでアヴァンギャルドなスタイルをそのまま真似するのは難しいですが、ぜひともお手本にして欲しいのがジャケット丈やパンツの太さなどのバランス感や今年らしさ溢れるベルトの位置といったパンツスーツの着こなし方! これならブラックやホワイト、ベージュなどのベーシックなカラーのスーツでもとびきりかっこよく仕上がるはず。
なにかとマンネリ化しがちなドレスアップスタイル。たまの機会だからこそ、上手にトレンドを取り入れて思い切り楽しんじゃうのが正解ですよ!