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知っておきたい!忘年会のルーツと奥ゆかしいマナー術【12月17〜21日】







12月17日~21日は第六十三候「鱖魚群がる(さけのうおむらがる)」。海で育った鮭が、川に戻ってくる頃とされています。



最後の産卵を終えるため、毎年この時期に、生まれた川に戻ってくる鮭。わたしたち人間の行事にもまた、一年の締めくくりとして、年忘れの宴「忘年会」が存在しますね。



実はこの忘年会、鎌倉、江戸時代と、公家や庶民のあいだで広く行われていた、日本独自の行事なのだとか。今回は「素敵な日本女性としておさえておきたい忘年会マナー」をご紹介しましょう。



 

七十二候とは?

時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか? 流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。



季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。



「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。



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忘年会のルーツ





その起源は鎌倉時代で、連歌を詠み合う行事「年忘れ」が元になっているのだとか。江戸時代になると庶民が労をねぎらい、お酒を酌み交わすようになったそうです。今や忘年会は、年末の風物詩となっていますね。



ところで忘年会でよく耳にする「今日は無礼講でいこう!」という言葉。あなたは、本当の意味を理解していますか? 鎌倉時代に後醍醐(ごだいご)天皇の提案で席の指定をなくし、立場の違いを超えて自由にお酌をすることが許されたことが“無礼講”のルーツなのだそうです。身分や立場の垣根を取り払ってこそ、生まれる力もあったということでしょう。



現代の忘年会も同じことで、お酒を酌み交わしながら一年を振り返り、上司や仲間との一体感を高める貴重な機会に変わりありません。新年に向けてわだかまりやしこりを残さないよう、無礼講は無礼講として、最低限のマナーには気をつけたいものです。



 

「奥ゆかしさ」も素敵な女性のマナー





忘年会といったお酒の席でも、慎み深く、こまやかな心配りができる「奥ゆかしさ」を忘れないこともまた、日本女性としておさえておきたいマナーのひとつだと思います。



たとえば、自分も会を楽しみつつ、さり気なく料理をとりわけたり、お相手の酔い加減も見ながら、飲み物をつぎましょう。ドリンクメニューを渡す際、相手が読みやすい方向で渡すということも小さな気配りですね。



ただし、飲み物がなくなりそうになる度に「次はどうなさいますか?」とお酒をすすめるなどの過剰な気配りは、かえって気をつかわせてしまいますから注意しましょう。



そして会の終わり。忘れ物はないか、周りの皆さんの分もチェックを。忘年会は羽目を外してお酒を楽しむ人も多いですから、携帯や鍵など、思わぬ忘れ物をする人もいるものです。忘年会を楽しみつつ、小さな気配りを忘れない奥ゆかしい女性って、男性はもちろん、女性から見ても素敵ですね。



 



2016年の「年忘れ」。来年、またみんなと一緒に良い仕事をしていくためにも、女性としての奥ゆかしさを忘れず、美味しいお酒を楽しみましょう!

【参考】『くらしを楽しむ七十二候』広田千悦子/泰文堂、RICOH JAPAN Corporation



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