海外メディアRoadtoVRは、2016年7月18日の記事において、Oculus Riftのシェア増加率がHTC社のVIVEより大きいという見解を報じた。
同メディアは、2016年4月から6月のSteamにおけるVRヘッドセットごとのシェア率の推移から、各VRヘッドセットのシェア率だけではなく、シェア増加率も読み取れるという見解を述べている。
引用したグラフからは、2016年4月から6月のあいだにVIVEがシェア率を大きく増やしていることが明らかだが、グラフにプロットされた数値を詳しく見ていくと、違った見解にもたどりつく。
調査時期 | 4月初め | 4月末 | 5月末 | 6月末 |
---|---|---|---|---|
HTC社のVIVE | 16.2% | 37.9% | 66.6% | 66.6% |
製品版(CV1)Oculus Rift | 4.7% | 18.8% | 19.5% | 27.8% |
第2開発版(DK2)Oculus Rift | 79.1% | 43.4% | 13.9% | 6.3% |
直近ふたつの統計値に焦点をあてると、VIVEのシェア率推移は66.6%で横ばいなのに対して、製品版Oculus Riftは19.5%から27.8%と8.3%増加させている。
2016年5月末から6月にかけてVIVEも販売を促進したであろうこと、そしてOculus RiftはSteamだけではなくOculus Homeからも購入できることを考慮すると、VIVEがやや勢いを落としているのに対して、Oculus Riftはむしろシェア率を伸ばすほどの勢いがある、という見解がくだせる。
ちなみに、ハイエンドVRヘッドセット市場に関するアナリストたちは、2016年10月に発売されるPlayStation VRが登場すると、VIVE、Oculus Rift、PlayStation VRの3つで市場を分け合うであろう、と予想している。
参照元URL:http://www.roadtovr.com/oculus-rift-growth-spurt-has-halted-htc-vive-market-share-growth/
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