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「Fallout 4 VR」が完全なオープンワールド・アクションRPGになるために解決すべき5つの問題


海外メディアUploadVRは、2017年5月9日の記事において、「Fallout 4 VR」が解決すべき5つの問題を報じた。


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なぜ「Fallout 4 VR」は大きく期待されるのか


「Fallout 4 VR」に関しては、本メディアでも過去にその期待度がうかがえる記事を報じている。


 (関連記事)

 ・「Fallout 4 VRは、今まで誰も見たこともないようなゲームだ」ベセスダ幹部発言

 ・「Fallout 4 VRは、VR業界を刷新するものになるだろう」AMD幹部発言


同タイトルのVR版が大きく期待されている理由は、通常版が海外ゲーム市場におけるキラーコンテンツである、という事情が指摘できる。しかしながら、同タイトルの成功が今後のVRゲーム業界を左右する、ということ理由のほうが重要だ。


というのも、同タイトルが実現しているゲームシステムである「オープンワールド・タイプのアクションRPG」の完全VR化が成功すれば、同タイプのゲームが次々とVR移植される可能性が高まるからだ。


「オープンワールド・タイプのアクションRPG」は一般に大作が多く、かつ世界的にヒットしたタイトルも少なくない。同タイトルのほかには、The Elder Scrollsシリーズ、「グランド・セフト・オート」シリーズ等がある。


ちなみに、「オープンワールド・タイプのアクションRPG」がどのようなものかを手短に知るには、「Fallout 4」のプレイ動画を見るとすぐにわかるだろう。



以下では、通常版が持っている没入感を超えるために、同タイトルの開発においてクリアすべき問題を5つ挙げていく。その問題の多くは、同タイトル固有のそれというよりは、「オープンワールド・タイプのアクションRPG」をVRゲーム化するために解決すべきものである。


1.VR移動問題


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VRゲームの弱点としてよく指摘されるのが、「移動の再現」である。VRにおいては、視覚と聴覚からの刺激によって生じる没入感は抜群な一方で、身体運動のバーチャルな再現に関しては発展途上である。VRヘッドセットを装着することによって、目の前に広大なバーチャル空間が広がっていても、見えている行きたい場所に「歩いて」行けないのだ。


現在の多くのVRアクションゲームで採用されている移動システムは、「テレポーテーション」である。例えば、VIVE対応アクションゲーム「Arizona Sunshine」のゲームプレイ動画を見ると、移動したい場所に移動マークを合わせて移動先にてレポートしているのがわかる。



昨年のE3で体験できた「Fallout 4 VR」のデモプレイでは、以上のようなテレポート移動システムを採用していた。しかし、同タイトルに代表されるようなオープンワールド・タイプのアクションRPGでは、「好きな場所に歩いて(走って/乗り物を使って)移動する」という体験自体が、ゲームへの没入感を高めている。


それゆえ、移動の始点と終点しか体験できないテレポート移動システムでは、VR版が通常版と比べて没入感に劣るという結果になりかねない。テレポート移動システム以外の移動表現をぜひ採用してほしい。


2.Pip-Boyを自然に使いたい


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同タイトルでは、「Pip-Boy」というウェアラブル・デバイスが登場する。同デバイスは、マップの参照をはじめプレイヤーの状態を管理する文字通り「肌身離さず」使うアイテムだ。


昨年のデモプレイでは、同デバイスは右手首の付近に浮かんでいるように描写されていた。さらに、同デバイスのメニューを選択する時に、周囲のバーチャル空間全体が一時停止したように感じられた。同デバイスは、頻繁に使う「相棒」なだけに、もっと自然な描写にしてほしいものだ。


ちなみに、同デバイスに愛着を感じているプレイヤーも少なくないせいか、実際にリアルに再現したアイテムも過去には販売された(下の動画参照)。



3.ロード時間の削減


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同タイトルの「売り」は、細部まで絵が描き込まれたグラフィックにある。だた、それだけにロード画面への遷移も少なからず発生する。


2Dゲームの場合、ロード時間はプレイ中に発生するちょうどいい休憩時間にもなる。ロード画面が表示されているあいだ、スマホのメールやSNSをチェックするなり、コーヒーを飲みことだって可能だ。


しかし、VRゲームにおけるロード画面の表示とロード処理に伴う待ち時間は、苦痛以外の何ものでもない。目を休ませることも、ままならないのだから(目を閉じる以外にない)。


ロード時間を絶滅させることは無理だとしても、削減する努力は見せてほしい。


4.もっと自由を!


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同タイトルを含めたオープンワールド・タイプのアクションRPGの醍醐味は、ゲームクリアには関係ないが、プレイヤーが好きなことができて、そのプレイヤーの行動に対するリアクションが用意されていることだ。その最たる例が、「グランド・セフト.オート」シリーズだろう。


プレイヤーは、時にはただモノを壊したいこともあるのだ。その壊した「傷跡」をゲーム内で再現されれば、より没入感が増すはずである。


さらにVRゲーム特有の問題として、プレイヤーの自由な行動を専用ハンドコントローラーで再現する必要がある。モノを壊す時、ボタンを押すのではなく、実際に手を振り回した方が面白いに決まっている。


5.DLCとModにも対応を


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同タイトルのような大作アクションゲームに付きものなのが、DLCとModだ。


DLC(DownLoadable Content)は、ゲーム本編とは別に追加のクエストやミッションをプレイすることができるダウンロード・コンテンツである。


またMod(Modification)とは、プレイヤーによって自作されたカスタムなゲーム・キャラクターやゲーム・ステージを意味する。大作ゲームでは、Mod開発環境をゲームスタジオ自身が用意することがもはや文化となっている。


当然「Fallout 4」にもDLCとModが完備されていた。「Fallout 4 VR」でも対応が求められる。Mod開発環境が提供されれば、「VRプレイ体験のシェア」という新しい文化が誕生する可能性もある。


以上のような問題をクリアした時、「Fallout 4 VR」は間違いなくVR業界におけるキラーコンテンツとなるだろう。


「Fallout 4 VR」が解決すべき5つの問題を報じたUploadVRの記事

https://uploadvr.com/bethesda-needs-to-do-fallout-4-vr/


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