Cynack株式会社(http://www.cynack.com/)は、2016年12月16日にF Ventures Fund 1号投資事業有限責任組合より500万円のシードラウンド資金調達を実施したことを発表した。
IBM Watson Summit 2017へα版出展
Cynackでは「伝える日常を、広げる」機会をユーザーに提供するため、4月27日より2日間開催されるIBM Watson Summit 2017においてのα版の展示・体験に先駆け、エンジニアやデザイナーなどの人員の強化と資金調達に尽力していくとしている。
■IBM Watson Summit 2017
会期:2017年4月27日(木)~28日(金)
受付開始 9:00~ / 展示時間 11:30~18:30
会場:グランドプリンスホテル新高輪
参加費:50,000円(税込)
詳細はポータルサイト参照
https://ibmevent.jp/event/watsonsummit2017/
Cynack設立の背景・経緯
2016年9月にIBM主催のハッカソンプログラム「INNOVATE Hub Kyushu」にて、当時メンバー全員が高校生であったCynack社の前身であるチーム「Chronostasis」が優秀賞を受賞し、同年11月に起業。
IBMの事業化支援を受けながら、PCやスマホはもちろん、VRやAR/MRでも使用できるマルチデバイス対応のコラボレーションツール「Cynack」の開発を行っている。
昨年2016年はVR元年とも言われ、OculusRiftやHTC Vive、PSVRなど多数のヘッドマウントディスプレイが発売された。
しかし、ゲームといったコンテンツは多く開発されているものの、「利便性」を感じるものは未だ多くないという。
同社では、VRやAR/MRが将来的に必ずや生活に欠かせなくなる技術だと信じているという。
Cynackは、現状普及している技術から未来の社会を基盤となる技術への架け橋になれるソリューションを提供していくということだ。
(プレスリリースより引用)
F Ventures LLPについて
F Ventures Fund 1号投資事業有限責任組合を運営するF Ventures LLP(拠点:福岡県福岡市博多区、代表パートナー:両角将太)は、Cynack代表吉村氏の生まれ育った故郷と同じ福岡市を拠点とし、シード期スタートアップへの投資支援を目的としたベンチャーキャピタルである。
INNOVATE Hub Kyushuについて
【概要】
イノベーションを実現するために必要なことは、優れていてもまだカタチになりきっていないアイデアやサービスを、いかにビジネスへと転化させていくか。
INNOVATE HUB KYUSHUはイノベーションを実現に導くための3つのフェーズで構成されている。
【HACK】発掘フェーズ
ハッカソンを通じてアプリとして実装できることが証明された、優れたアイデアを発掘。
【BUILD】構築フェーズ
IBM/パートナー企業の支援のもと、採択企業の事業化をインキュベーションを通じて支援。
【GROW】発展フェーズ
企業やベンチャー・キャピタルとのマッチングを通じて、サービスと取り巻くエコシステムを形成、海外展開も視野に入れたビジネスの拡大を目指す。
IBMは「Hack」、「Build」フェーズにおいて、クラウド基盤のアプリ開発・実行環境「IBM Bluemix」を提供している。
(1ヶ月以上の利用にあたっては、別途審査が必要)
IBM Bluemix上ではWatson APIを利用することができる。
Cynackの4つの特徴
【1】モチベーションのマッチング
より手早くユーザーを連絡先として登録し、個別や複数人でのチャットができる従来のオープンSNSの側面と、フレンドから任意のユーザーを選び、簡単にビジネス向けのチームを作ることができる、クローズドSNSの2つの側面を持っている。
突発的なアイデアから、チーム結成、事業化までのフローをよりスムーズにしていく。
【2】マルチデバイス対応
従来のコラボレーションツールで対応していたスマホやPCに加え、OculusRiftやHTC ViveなどのVRデバイス、Microsoft HololensなどのMRデバイスにも対応する予定。
【3】共同編集機能
チャット画面から簡単に、文書・表計算・プレゼンテーションファイルなどの共同編集ができる画面に移動することができるということだ。
VRやAR/MRではその特徴を生かし、2Dファイルに加え、3DモデルやVR内ワークスペース自体の編集などをすることができる。
【4】チャンネルチーミング
チーム内でチャンネル単位のグループがあった場合でも、そのチャンネルで独自のドメインを取得し、チーム化させることができる。
ハッカソン等のイベントにおいて参加者全員のチームを作り、イベント後にグループ毎に作成されたチャンネルを事業化するために簡単にチーム化させることが可能だとしている。
デモ動画
今後の事業展開
Cynackは、2017年中に最初のソリューションをリリースし、リリース後は共同編集が可能な拡張子を増やしつつ、VR、AR/MRの機能拡張に努めていくとのことだ。
参照元:ニュースリリース
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