実際に列車事故で右腕と右足を失ってしまったスコットさんが語る、列車事故の恐ろしさを収録したOperation Lifesaverが、360度動画で列車事故の注意を喚起
カナダの列車事故問題
海外メディアのVR Focusによると、カナダでは人が列車にひかれて死亡、または負傷するという事件が多発しているという統計があるとのことで、その被害の多くが若者であると述べている。
日本ではあまり考えられないことであるが、日本にはしっかりとした区切り(列車が近づくと下がってくる棒)や、信号、警報などと言った設備が大体の踏み切りで整備されている。
列車事故が多発するということは、カナダでは日本ほどこれらの整備が整っていないのが原因かもしれない。
とは言え、左右を確認し、列車が近づく音を確認すれば列車事故は事前に防げるに違いない。
これはひとえに、列車に対する注意と危機感が足りないのであり、そんな中、カナダのOperation Lifesaverが、この絶えない列車事故の注意を呼びかけた。
内容はカナダの若者に危機感を持たせるための360度動画と、実際に列車事故で右腕と右足を失ってしまったスコットさんが語る、列車事故の恐ろしさを収録した動画である。
『Look.Listen.Live』キャンペーン
Operation Lifesaverは、カナダの『Look.Listen.Live』キャンペーンを運営するグループで、このキャンペーンは視聴者に列車の危険性を訴える動画と共に、踏み切り横断時の安全の見直しをしていくキャンペーンである。
Operation Lifesaver、Interim National Directorのコメント
Operation Lifesaver、Interim National DirectorのSarah Mayes氏は以下のように語る。
もしも踏み切りに信号もゲートもなく、列車の接近を知らせるものが何もないとしたら、何が私たちに危険を喚起し、立ち止まらせてくれるのでしょうか?
その答えは、列車に対して危機を感じたことがあるという経験だと、私たちは考えます。
バーチャルリアリティはその経験を、安全に提供することができるのです。」
360度動画
Operation Lifesaverの360度動画は、下記のリンク先であるhttp://www.looklistenlive.ca『Look.Listen.Live』の公式ウェブサイトから視聴できる。
動画は360度だけでなく、通常のHD動画でも視聴可能、言語はフランス語と英語が用意されている。
なお、360度動画はGoogle Cardboardで視聴可能。
視聴した人は、自身のソーシャルメディアで、#looklistenliveや、#sharethescareと言ったハッシュタグをつけてシェアすることを推奨されている。
実体験を語る
下の動画で列車接触事故の実体験を語ってくれたScott Sackaney氏の動画が見られる。
2012年11月に列車と接触し、右腕、右足を失ってしまったスコット氏
これ以上他の人が悲劇を起こさないことを願い語る。
いつもと変わらない日常、変わらない日、あるとき列車と接触し、病院で目が覚めたら右腕と右足が失くなっていたという。
それから不自由な生活が待ち受けていたという。
参照:VRFocus
URL:https://www.vrfocus.com/2017/04/canada-turns-to-vr-to-make-people-safer-around-train-tracks/
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