海外メディアUploadVRは、2017年4月14日の記事において、次世代Touchに関係する特許について報じた。
Facebookが特許を取得したセンサー内蔵型ハンドコントローラー
同メディアによると、2017年4月13日、FacebookはVRシステムにおいて使用が想定されるハンドコントローラーに関する特許を取得した。
同特許は「VRシステムにおける光学ハンドトラッキング」と題されており、基本コンセプトは以下のように説明されている。
VRシステムにおける光学ハンドトラッキングとは、ユーザーの手の皮膚の一部分に関連したVR入力デバイスの動きをトラッキングすると同時に、VR入力デバイスの物理的な外面の動きをトラッキングするものである。
このシステムは、VRコンソールとセットになっているトラッキンググローブに光源が内蔵されており、この光源はユーザーの指の皮膚の一部分を照らすように設定されている。
このシステムにはグローブに内蔵された光学センサーもあり、この光学センサーはユーザーの指の皮膚を照らしたことによってできた多数のイメージをキャプチャーするように設定されている。
また同システムにはキャプチャーした多数のイメージにある違いを同定し、そのイメージの違いに基づいて推定されるユーザーの指に関するポジション・データを決定するコントローラーも含まれている。
同特許には上記の説明とともに、以下の画像も添付されている。
次世代Oculus Touchはどんなものになるか?
同特許の説明と添付画像だけでは、Facebookが開発しようとしているハンドコントローラーの具体像を描くのは難しいが、いくつかのキーワードから部分的には推測できることもある。
説明には「VRコンソールとセットになっているトラッキンググローブ」という文言があることから、同特許に基づいたハンドコントローラーは、ユーザーが装着するグローブとそのグローブと一緒に使う物理的なコントローラーがセットになることがわかる。
また「グローブに内蔵された光学センサー」という文言から、グローブを装着した指の動きをトラッキングできることが推測できる。
そして、グローブ内蔵の光学センサーが「多数のイメージをキャプチャー」し、そのイメージに基づいて「ユーザーの指に関するポジション・データを決定」と説明されていることから、(親指を立てる「サムズアップ・ジェスチャー」のような)特定のユーザーの指が動きを認識できることが考えられる。
まとめると、同特許で想定されているVRハンド・ハンドコントローラーシステムとは、現在のOculus Touchのような物理的な外部コントローラーとグローブ型コントローラーがセットになっており、外部コントローラーからのボタン入力だけではなく、グローブを使ったジェスチャー入力にも対応している、というものになるのかも知れない。
Facebookは、同特許以外にも布のような柔らかい素材を使った触覚コントローラーに関する特許も取得している。
最近取得した一連の特許が、次世代Oculus Touchにどのように結実するかは全く不明である。しかしながら、ちょうど明日4月18日からFacebookの年次総会「F8」が2日間の日程で開催される。このイベントにおいて、次世代Touchに関する発表がある可能性は低くない。F8での発表を待とう。
次世代Oculus Touchに関する特許について報じたUploadVRの記事
https://uploadvr.com/oculus-next-vr-hand-controller-may-constellation-glove/
上記記事のソースとなった次世代Oculus Touchに関係すると思われるFacebookの特許文書
http://pdfaiw.uspto.gov/.aiw?docid=20170102775&SectionNum=1&IDKey=C38C1CFE9BF7&HomeUrl=http://appft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1%2526Sect2=HITOFF%2526d=PG01%2526p=1%2526u=/netahtml/PTO/srchnum.html%2526r=1%2526f=G%2526l=50%2526s1=20170102775.PGNR.%2526OS=%2526RS=
Copyright ©2017 VR Inside All Rights Reserved.