株式会社イオグランツが企画し、株式会社インフォマティクスと共同開発した360°パノラマ対応建築管理アプリ「EOPAN(イオパン)」を2017年4月1日にAppStore販売価格600円から無償化。さらに、新サービス「EOPAN Cloud(イオパンクラウド)」の提供を開始すると発表した。
アプリは無償化後、3日間でダウンロード数が2000DLから6000DLと3倍近くまで増えいる。
本記事では、イオグランツ社に取り組みの狙いなどインタビューしてきたので、合わせてご紹介したいと思う。
過去⇔未来を行き来できる360°パノラマアプリ「EOPAN(イオパン)」とは?
モバイル端末に搭載されたジャイロセンサ(角速度感知)を利用した、iPad/iPhone専用の住宅・建築分野向け360°パノラマ対応の建築管理アプリ。
特徴的なのは、フリック一つでCGの完成予想図⇒基礎工事時の写真⇒配管工事時の写真⇒完成時など各段階の360°写真に切り替えることができる。これにより、部分的なリフォームや配管工事などの時に内部構造が後からでも簡単にわかるため、工事をスムーズに行うことができるようになる。
<詳細インタビューはコチラから>
・CADデータを3DCG化する「GyroEye(ジャイロアイ)」とグッドデザイン賞も獲得した建築管理アプリ「EOPAN(イオパン)」開発者インタビュー
<アプリダウンロードはコチラから>
・https://itunes.apple.com/jp/app/eopan/id897880328?mt=8&ign-mpt=uo%3D4
顧客の温度感までわかる「EOPAN Cloud(イオパンクラウド)」とは?
クラウドを利用した360°ビジュアルコミュニケーションツール。
家を建てようとしている施工主の理解度を深め、契約までのフローを短縮することを目的としたソリューションで、今までのようなデータ送信やその場での情報提供ではなく、事前にクラウドへ360°データをアップロードしておけば、時と場所を選ばず、施工主自身がスマートフォンなどを経由し、データを直接閲覧することが可能になる。
その結果、施工主との方向性のすり合わせが簡単にでき、契約までの期間短縮だけでなく、顧客ロイヤリティも高めることが可能だ。
また、アクセス解析が可能で施工主の熱心度を把握できるため、営業効率の改善につなげることもできる。
サービス名 | EOPAN Cloud(イオパンクラウド) |
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対応ファイル | JPG、ZIP、EPA(専⽤ファイル)、StereoCubemap、MP4 |
URL | https://eopan.com/info/ |
EOPAN Cloud(イオパンクラウド)の特徴
アクセスカウンター機能
クラウド上の画像アクセス数をリアルタイム計測。施主様の熱⼼度に合わせたアプローチで、営業効果や業務効率、 顧客満⾜度の向上が期待できる。
オリジナルバナー埋込機能
会社ロゴやサイトURLを埋め込んだオリジナルビューアを作成。画⾯に常に表⽰されるロゴから指定のURLに遷移できるため、広告としての役割を持たせることも可能。
WebGL閲覧機能拡張
Android端末やPCでもEOPANアプリと同様(一部アプリのみの機能あり)に閲覧・操作。
ホットスポット機能
空間を自由に移するかのように視点切替えができるデータを作成可能。VRゴーグルを装着したままでも、目印を 一定時間⾒つめることで視点を移することができる。
料金プラン
「EOPAN Cloud」 | ・【フリープラン】価格:無料(アプリ内課⾦あり) ・【ブロンズプラン】価格:無料(株式会社イオグランツ Walk in home ユーザー専⽤プラン) |
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「EOPAN Cloud Professional」 | ・【シルバープラン】価格:48,000円/年 ・【ゴールドプラン】価格:198,000円/年 ・【プラチナプラン】価格:498,000円/年 |
その他 マスターオプション(管理者機能提供)、デベロッパプラン(カスタマイズ)
イオグランツ社インタビュー
—EOPANを無償化した狙いはどこにあるのでしょうか?
今回アプリ自身も新機能を搭載しパワーアップしています。 これにより、住宅・建築業界へのさらなる貢献が可能になったと
確信しています。
『目に見えない未来の成果物』にお金を払う、これから住宅を建てよう、リフォームしようというお施主様のご不安の解消と担当者の『伝えたい』という気持ちの後押しをさせて頂きたく、少しでも広くお役に立てればと今回の無償化を決断いたしました。
—EOPAN Cloudのターゲット層はどこになりますか?
住宅(新築・リフォーム)だけでなく、大型のマンションや施設なども含めた広範囲での住宅・建築業界で働く皆様が主たるターゲット層と
考えています。
その他、今回のクラウド新サービスによるビジュアルコミュニケーションという新しいコミュニケーション手法の確立は、営業・プレゼンのフェーズだけでなく、『建築現場』や『設計内容確認』などのシチュエーションでの職人・監理者・管理責任者・設計担当者など、そこで働くすべての方々の間での情報共有、意思疎通を非常にスムーズに、業務効率化と認識統一にもお役に立てるものと考えています。
英語圏のクライアントのプロジェクト等、この360°ビジュアルコミュニケーションとメモ機能などの各種機能の活用で、言葉の壁を超えることをも可能になると考えています。
なお、StereoCubemapデータとスフィア画像をWebGLとアプリの双方で再生可能なビューアは他になく、建築業界だけに限らず、CG業界でも稀有な存在だと考えています。(当社調べ)
—アクセスカウンター機能はImp数のみでしょうか?他にも顧客の熱心度がわかる指標などはありますか?
現状はImp数のみです。 地域が確認できる、日時などのニーズが予想されますが、現時点での開発は未定です。
—その他、特に押したいポイントなどがあれば教えてください。
今回のEOPANアプリのアップグレードでは、従来の機能に加え、VRゴーグル対応が実現しました。
圧倒的な没入感に加え、VRゴーグルで覗いてる画面をミラーリングする事で、『感動の共有』が可能となり、商談の場が盛り上がります。
また、クラウド新サービスのEOPAN CLOUDでは、PCで作成したデータやスマホで作成したデータを、それぞれシームレスで受け渡しをすることが出来ます。
例1)スマホアプリ内で360°写真とCGを合成作成したZIPファイルをそのままPCにアップロード
例2)3DCADで作成したCGデータ
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