海外メディアVRFocusは、2017年3月27日の記事において、AmazonのARとVRを活用したリアル店舗出店の可能性について報じた。
同メディアは、2017年3月25日、海外メディアNew York Timesが報じたAmazonに関する報道のうち、ARとVRを活用したリアル店舗出店計画について言及された箇所を抜粋して紹介した。以下では、この計画されているリアル店舗の特徴をまとめていく。
取り扱う商品は、おもに家電と家具
書籍のオンライン・ストアから創業された同社が、今ではデパートに匹敵する商品をオンラインで取り扱っているのは周知の通りである。
しかしながら、商品単価が高く、また実際にさわってみてから購入したいと思う商品カテゴリーが存在するのも確かだ。
計画中のリアル店舗では、そうした「さわってみてから買いたい」商品カテゴリーである家電と家具を中心に取り扱う予定だ。
同社は、近年、家電をネットワークでリンクさせるハブとして機能することが期待される「Amazon echo」を発売したことから、Amazon製の家電が登場するのも否定できない。そうした「Amazon家電」は、計画中のリアル店舗でも売られるだろう。
ストア・コンセプトはアップルストア・ライク
ストア全体のビジュアル・デザインと出店場所に関しては、アップルストアを手本にするようだ。
アップルストアと言えば、世界各国のメインストリートでひと目でわかるシンプルかつファッション性の高いストアデザインで有名である。
計画中のAmazonストアは、アップルストアのようにAmazonの大きなロゴが入り、スタッフはひと目でわかるユニフォームを着ることになるのだろうか。
ARとVRを活用したショッピングが可能
計画中の同社ストアでは、ショッピングにARとVRを活用するようだ。
具体的な活用方法は不明だが、例えば家具を購入する時に、ARテクノロジーを使って部屋に置いた時のイメージを見てみたり、VRを活用して家電の使用をシミュレーションしてみる、といったことが想定される。
「ARとVRの活用」と「アップルストア・ライクなストアデザイン」という特徴は、非常に親和性が高いように思われる。
以上のストア計画は、Amazonから正式に発表されたわけではないので、実現しない可能性もある。とは言え、その計画の内容から判断すると、実現したらビジネスとして成功しそうな予感も感じられる。今のところは、Amazonからの正式発表を待とう。
AmazonのARとVRを活用したリアル店舗出店の可能性について報じたVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/03/amazon-considers-bringing-ar-to-the-high-street/
上記記事のソース元となっているNew York Timesの記事
https://www.nytimes.com/2017/03/25/technology/amazon-wants-to-crush-your-store-with-its-technology-might.html?_r=1
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