ドイツの大手車会社のBMWはVR、MR(Mixed Reality)、3Dプリンティングを車製造に利用している事を、海外メディアのVR focusが報じた。
VRと3Dプリンティングの利用法
BMWは、車のデザインの段階にVRを交え、プロトタイプの製造を3Dプリティングで行うことで時間とコストの削減を図っている。
車のデザインの段階のVRに関しては、Unreal Engineのリアルタイムレンダリングエンジンを使用しており、これはどういうものかというと、バーチャルで作った車を浮かび上がらせ、それの内装や機能などオプション設定することで、瞬時にバーチャルの車が対応してくれるというものである。
これによりエンジニアやデザイナーはは実際に車を製造せずとも全体を精査することができ、バーチャルでまず作ってみることで製造コストをかけずに角度によってはおかしく見える箇所など、不備を見つけられたりするのである。
Unreal Engine Enterprise、ディレクターのコメント
Unreal Engine Enterprise、ディレクターのSimon Jones氏は、車製造のデザイン、エンジニアリングのプロセスで使用されるVRの成長に関して、以下のように語る。
「急成長しているこのVR技術(車をバーチャルで再現する技術)は、低コストと高い忠実性を誇っており、よりスピーディに、そしてより少ない労力で製造段階を終えることを実現しています。
BMWが使用している新しいMRシステムがその成功事例の一つです。」
新しいMRシステムにより、BMWは圧倒的な効率をもって世界中にいるデザイナーとの協働を実現している。
そのシステムとは、デザイナーたちが同じ国の同じ場所に集まらずとも、バーチャルデータを送信することで、一つのプロジェクト(車)のレビューや査定、修正を行うことができる。
Jones氏は以下のようにも語っている。
「バーチャルリアリティとUnreal Engineは、車製造のデザイン精査において、必要不可欠なものの一部となりました。
様々なパーツを組み合わせて試していく事は、プロトタイプを組み立てたりアップデートしたりと、製造していてはとても時間が掛かり、コストも掛かって、今までは不可能であったが、この技術によりそれがとても自由になったと、車製造業者の人の話が話しています。」
参照:VRfocus
URL:https://www.vrfocus.com/2017/03/bmw-introduces-mixed-reality-car-development/
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