西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は、大阪府警察の協力のもと、VR技術を活用し、臨場感ある近未来型の交通安全教育を体験できる「VR 自転車交通安全教室」のトライアルを開始したと発表した。
提供の背景は、以下のように発表されている。
昨今、交通事故は減少傾向にありますが、とりわけ大阪府内において、自転車が関連する交通事故の割合が 全国平均を上回っており、そのうち 15~19 歳の年齢層における負傷者数が最多となっています。※1 自治体や交 通安全協会、学校等は、若年層の自転車交通事故防止に向けて、交通安全教育を積極的に展開していますが、 事故の疑似体験を行うような体験・参加型の教育を実施する場合、場所の確保や当日の天候、体験者の積極 性に課題がありました。 このような状況の中、「いつでも、手軽に、臨場感ある」交通安全教育の実現に向けて、豊富な ICT のノウハウを 持つNTT西日本は、自転車交通安全に関する多くの知見を有する大阪府警察の協力のもと、本トライアルの 実施に至りました。 ※1.大阪府警察 調べ(平成 28 年中)
体験イメージ
トライアル概要
(1)特長
①現実感のある事故体験・体験者はヘッドマウントディスプレイを通じて、3DCGで再現された街並みの中で、臨場感ある交通事故の疑似体験が可能となっている。
・体験者は自転車の視点、自動車の運転視点、全体俯瞰視点のマルチアングルから事故の状況を確認できる。
・交通安全に関する豊富なノウハウや事例を有する、大阪府警察が教育コンテンツの制作協力を行っているため、より現実に即した事故状況の学習が可能である。
②交通安全の客観的チェック
・体験者の視界を追跡、分析することで、周囲の状況に気を配れているか、安全確認を正しく行っているか などの、様々なポイントをチェックすることができ、習得率の向上が期待される。
③交通安全教育にかかる運用負担の軽減
・インターネット接続環境とモバイル端末、ヘッドマウントディスプレイ等があれば、どこでも交通安全教育の受講が可能となる。
・Wi-Fi ネットワークを利用してコンテンツを配信し、複数の端末を同期させることで、一斉に体験を開始させることが可能である。
複数:操作端末 1 台につき最大 5 台まで一斉操作が可能です。
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