海外メディアUploadVRは、2017年2月6日の記事において、ポータルを開けるHololensゲーム動画を紹介した。
同メディアは、2017年2月5日、ARゲーム開発者のKenny WがYouTubeにアップしたSF感あふれるHololensゲーム動画を紹介した。
アップされた同動画は、SF映画やマンガによく見られる距離が離れた空間を直接つなげる「ポータル」をホログラフィックに見せる、というもの。
ポータルは、傑作SFゲーム「メトロイド」を連想させるメカニックな腕らしきモノが空中に狙いを定めると開く。動画にはポータルのほかに立方体のオブジェクト=キューブも登場しており、キューブがポータルを通じて現実にはあり得ない空間移動をしている。
同動画をよく見ると、キューブが階段を転がる時、リアルに存在するキューブがまるで転がるかのような挙動を示している。さらには、床に落ちる、壁にぶつかる、といった挙動もリアルに見える。
もしもこのHololensゲーム内のキューブが、本当に床や壁を認識していたら、この動画はとてつもない技術力によって作られたことを意味する。というのも、キューブが本当に周囲の環境を認識しているならば、Hololensの機能に加えてTangoのような空間認識機能がリアルタイムに実行されている必要があるからだ。そして、そんなHololens + Tangoのようなデバイスは、今のところ存在しないはずである。
だが実のところ、空間認識機能なしに同動画を制作する方法はある。その方法は簡単で、あらかじめキューブの挙動をプログラミングした後に、その挙動に合うようなリアルな環境でHololensゲームを実行すれば良い。つまり、キューブが環境を認識しているのではなく、キューブを操作する人間が(ゲームプレイに適した)環境を選別しているのだ。
ちょっとしたカラクリがあるにしても、このポータルとキューブが登場するHololensゲーム動画は、映画やマンガで見たSFのシーンを思い出させる非常に秀逸なものであろう。
ポータルを開けるHololensゲーム動画を紹介したUploadVRの記事
http://uploadvr.com/portal-hololens-might-coolest-use-mixed-reality-yet/
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