海外メディアUploadVRは、2017年1月20日の記事において、VIVE対応全身トラッキングシステムのデモ動画を紹介した。
サードパーティが押し進めるVIVEトラッキングシステムの進化・多様化
今年初めのCES2017において、あらゆるリアル・オブジェクトをトラッキングしてVR空間に出現させるデバイスVIVE Trackerが発表されて以来、サードパーティがVIVEのトラッキングシステムを進化させるアイデアを次々とリリースしている。本メディアでも「D3-U」を紹介し、またHTCがVIVEアクセサリー開発会社にVIVE Tracker使用許可を販売する計画を発表している。
またひとつ、VIVEトラッキングシステムを大胆にハックした開発者が現れた。恐竜と孤島で戦うVIVE対応VRシューティングゲーム「Island 359」を開発したClouGate Studioが、全身をリアルにトラッキングするシステム「Fullbody Awareness」のデモ動画をYouTubeで公開した。
同システムが具体的にどんなものかは、「百聞は一見に如かず」ではないが、説明するより以下のデモ動画を見ると一目瞭然である。
2台のVIVEをハックして実現したリアリティー
デモ動画を見て驚くのは、VR空間内に描画されているユーザーのバーチャルな身体のリアリティーである。VRFPS(ファースト・パーソン・シューティング)でありがちな位置はわかるがボリューム感はまるで感じられないバーチャル身体とは、一線を画している。
デモ動画では、実際に同システムをテストしている同スタジオのプレジデントSteve Bowlerがしきりに自分のVR身体を触ったり叩いたりしているが、触っている手がVR身体をすり抜けるようなこともなく、重みのあるリアルな身体に触っているかのような説得力がある。
同氏のツイートによると、同システムは2台のVIVEをハックしたうえで専用コントローラーを4つ使って動作させている、とのこと。
@nuclearfossil it's a "hack"using two Vives so we could get 4 wireless controllers. Now that it's proven will move to Vive Trackers later.
—Steve Bowler (@gameism) 2017年1月20日
同システムはまだ開発段階ではあるが、より完成されたモノが2017年第2四半期にはリリースされる予定だ。なお、現時点では価格および購入方法は不明。
VIVE対応全身トラッキングシステム「Fullbody Awareness」のデモ動画を紹介したUploadVRの記事
http://uploadvr.com/vive-dev-shows-trackers-can-provide-full-body-presence-vr/
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