かつてのゲーミングマシンといえば、大きな筐体になぜか搭載されたLEDファンが特長だった。特に水冷がもてはやされた時代には、ますます本体が大型化していた。しかし、最近ではVRヘッドセットを動作させるだけの性能を持ちながらコンパクトな、あるいは持ち運びが可能なモデルも登場している。
ZotacがCES 2017で展示したのも、そんなコンパクトマシンだ。このシリーズのスペック情報をANANDTECHがまとめている。
ZotacのPC
Zotacは、それぞれに特長がある複数のシリーズを展開している。
- Eシリーズ
ゲーム用に高度な映像処理機能を持たせたシリーズ - Cシリーズ
パッシブ冷却システムに興味があるユーザのためのシリーズ - Mシリーズ
アクティブ冷却機能が強化され、熱問題に対処する必要がある処理に向いたシリーズ - VRシリーズ
VRに最適化されたシリーズ - Pシリーズ
持ち運び用のシリーズ
Z-BOXの主要スペック
Z-BOX nano CI &MIシリーズ
モデル | 527 | 547 | 549 |
---|---|---|---|
CPU | Intel Core i3-7100U | Intel Core i5-7200U | Intel Core i5-7300U |
メモリ | 2x DDR4 SO-DIMM(最大32 GB / 2133 MHz) | ||
グラフィック | 内蔵インテルHDグラフィックス620 | ||
映像出力 | HDMI 2.0/HDCP 2.2 DP 1.2 どちらも60Hz3840×2160に対応 | HDMI 2.0/HDCP 2.2 DP 1.2(Thunderbolt 3タイプCで多重化) どちらも60Hz3840×2160に対応 | |
外部接続 | 第二世代USB 3.1タイプC×2 USB 3.0タイプA×5 SDXCスロット | 第二世代USB 3.1タイプC×2 USB 3.0タイプA×4 Thunderbolt 3タイプC SDXCスロット | |
冷却方式 | CIシリーズ:ファンレス MIシリーズ:空冷(シングルファン) |
空冷とファンレスが選択可能な二つのシリーズは、いずれも高い拡張性を持っている。第二世代のUSB 3.1タイプCコネクタを二つ備え、xx-549のモデルはThunderbolt 3タイプCにも対応している。
Z-BOX MIシリーズ
モデル | 526 | 548 | 572 |
---|---|---|---|
CPU | Intel Core i3-7100U | Intel Core i5-7200U | Intel Core i7-7700T |
メモリ | 2x DDR4 SO-DIMM(最大32 GB / 2133 MHz) | ||
グラフィック | 内蔵インテルHDグラフィックス620 | 内蔵インテルHDグラフィックス630 | |
映像出力 | HDMI 1.4b(30Hz3840×2160に対応) DP 1.2(60Hz3840×2160に対応) | HDMI 2.0/HDCP 2.2 DP 1.2 どちらも60Hz3840×2160に対応 | |
外部接続 | USB 2.0タイプA USB 3.0タイプA×4 第二世代USB 3.1タイプC×2 SDXC/USB 3.0コンボスロット | USB 2.0タイプA USB 3.0タイプA×4 Thuderbolt 3タイプC 第二世代USB 3.1タイプC SDXC/USB 3.0コンボスロット | |
冷却方式 | 空冷(シングルファン) |
いずれも高い拡張性を持ち、特にMI572はThunderbolt 3ポートを備えている。また、MI572は強力なCore i7-7700Tを搭載しているのも特長だ。一方で、どのモデルもGPUはCPU内蔵のインテルHDグラフィックスに頼っているため、ゲーム用・VR用としては期待できない。
ZBOX MAGNUS EN1070K
CPU | Intel Core i5-7500T |
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メモリ | 2x DDR4 SO-DIMM(最大32 GB / 2133 MHz) |
グラフィック | NVIDIA GeForce GTX 1070(8GB GDDR5) |
映像出力 | HDMI 2.0/HDCP 2.2(60Hz4096×2160に対応)×2 DP 1.3(60Hz3840x2160に対応)×2 |
外部接続 | USB 2.0タイプA×2 USB 3.0タイプA×2 第二世代USB 3.1タイプC 第二世代USB 3.1タイプA SDXCスロット |
冷却方式 | 空冷 |
Core i7でこそないが高性能なCPUを搭載し、GPUにGeForce GTX 1070という十分な映像処理能力を持つモデルだ。映像出力端子の数が合計四つと多いことも特長と言える。
このモデルであれば、VR用にも十分だろう。この性能で長辺20センチ強というコンパクトサイズは魅力的だ。
今回発表された各モデルはリリース前であり、販売予定価格は発表されていない。高性能なだけに、手を出しにくい価格になるかもしれない。
参照元サイト名:ANANDTECH
URL:http://www.anandtech.com/show/10966/zotac-mini-pcs-kaby-lake-ces-2017
参照元サイト名:Zotac公式サイト
URL:https://www.zotac.com/
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