任天堂アメリカ経営トップは、2016年のE3開催中に行われたインタビューにおいて、「VRはそれがメインストリームになったら対応」と発言した。
任天堂アメリカの経営トップであるFils-Aiméは、2016年のE3開催中にアメリカ大手メディア•ブルームスバーグが行ったインタビューにおいて、任天堂は「VRがメインストリームとなるポテンシャルを発揮したとき、VR市場に参入するだろう」と発言した。
インタビューでは「われわれは、(VRという)次世代のコンテンツが大きな市場となり、参入しやすくなることを確信したいのだ」と続けて、慎重な態度を示した。
Fils-Aiméによれば、現在のVR市場はそのポテンシャルをまだ十分に発揮しておらず、任天堂としてはユーザーがVRコンテンツを「ちょっとした娯楽」ではなく「多くの時間を投資できるもの」と考えるようになるまで市場を注視したい、とのこと。
Fils-Aiméもインタビューで言及しているように、任天堂とVRテクノロジーの関係は、1995年に発売されたメガネ型ゲームデバイス「バーチャルボーイ」まで遡ることができるほど意外に古い。
最新のVRテクノロジーと任天堂の関係を示すデバイスには、次世代ゲーム機として開発されている「NX」がある。
NXは、2015年3月17日にDeNAと任天堂が実施した共同記者会見において、新ゲームプラットフォームとして発表されたゲーム機であり、この発表の時点ではVRに関する言及はとくになかった。
その後、2016年2月2日、任天堂の君島達己社長は同日開催された2015年4〜12月期(第3四半期)の決算後に行われた記者会見の席上で、OculusRiftをはじめとするVRデバイスを「興味深い技術」と述べて、今後は任天堂としてもVR技術の研究を進めていく方針を示した。
そして、2016年6月2日、台湾メディアDigiTimesは、NXはVR対応デバイスになると(憶測の域を超えないが)報道した。
現時点でわかっているNXの発売日が2017年3月であり、この時期にはPlayStationVRもリリースされており、2016年のクリスマス商戦も終えて「VR市場のポテンシャル」も明確になっているはず。
いずれにしろ、今年のクリスマス商戦がVR市場の天王山となるのは間違いない。
参照元URL:http://uploadvr.com/nintendo-will-support-vr-point-can-mainstream/
任天堂の君島達己社長がVR技術の研究を進めると発言したことを報じる記事
http://market.newsln.jp/news/201602022206000000.html
NXがVR対応になると報じたDigiTimesの記事
http://www.digitimes.com/news/a20160530PD201.html
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