現地時間2023年10月26日Valve社は、9月にベータ版として公開されていたVRプラットフォーム「SteamVR 2.0」をすべてのユーザーに向けて一般提供を開始しました。
プラットフォームのVRインターフェースを大幅にアップグレードし、ストア機能の改善など様々な機能が搭載されています。
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β版から一般ユーザーへ提供開始
最近VRに関して新情報が公開されることはなかったValve社ですが、9月に「SteamVR 2.0」がβ版として提供されました。
「SteamVR 2.0」は元々2020年にリリースされる予定だとされており、例えばHTCもSteamVR 2.0を見据えたデバイスやトラッカーを用意していたほどです。
しかし、当初予定よりもリリース大幅にずれ込み、「Valve Time(Valve が定めたコンテンツのリリースの『予定日』と『実際のリリース日』との違いを皮肉るミーム)」と揶揄され、最終的には「ValveはVRをあきらめた」という声すらささやかれるようになりました。
しかし、当初予定から3年後の2023年になって、β版のテスト、そして今回の正式版のリリースまでこぎ着けました。
βテストの期間中、Valveは多くのバグを修正し、新しいインターフェースのスタイリングをさらに磨き上げ、デスクトップ表示機能を改善しています。
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『一貫した体験を提供するための大きな第一歩』
同社はSteamVR 2.0のリリースについて、同社の「すべてのユーザーに対してSteamのエコシステムより良く統一し、デバイス間でより一貫した体験を提供するという、現在進行中の大規模な取り組みにおける大きな第一歩」と表現しました。
このアップデートにより、「SteamとSteam Deckのほとんどの現行の機能が今やSteamVRの一部となっている」としています。
そのほかには、
・新作VRゲームを前面に出したストア
・(両方のハンドコントローラーを使う)デュアルコントロールや絵文字入力に対応するなど機能が大幅に改善されたキーボード
・Steamチャットとボイスチャットの統合
・Steam通知のアクセシビリティの向上
が追加されました。
まとめ
Valve社がSteamVRを2.0にアップデートしました。
最初にリリース予定日が発表されてから、大幅に遅れたリリースとなっています。
そのため、Valve社がVR事業から手を引くのではないかという噂すら流れましたが、実際にリリースされたSteamVR 2.0を見るとValve社の本気度が伝わってきます。
となると、俄然気になるのが、Valve Indexの後継機となるVRゴーグルです。
SteamVR 2.0は、Valve社が独立型VRヘッドセットにも取り組んでいることを示唆するいくつかのプロジェクトと並行して行われたといわれています。
Valve社の次世代VRゴーグルが見られるようになる日は近いかもしれませんね。
ただ、問題は「Valve Time」です。
Valve社が見せてくれるであろう、VRの未来が実現していくのを首を長くして待ちたいといったところでしょうか?
参考:Valve Launches SteamVR 2.0, Brings Long-awaited Platform Features into VR[Road to VR]
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