建築VRを展開する株式会社ジオクリエイツは、株式会社日建設計と共同開発した「バーチャル消防訓練」で福岡市の実証実験フルサポート事業に採択されたことを発表しました。
リモートとリアルの環境で、安心安全な場所づくりや働き方の実現を目指し、検証を行います。
福岡市の実証実験に参加へ
消防訓練は建物ごとに実施が義務付けられていますが、毎年同じ内容でマンネリ化している、新型コロナウィルスの影響でリモートが増加しているなどの理由から参加者が減少しているという現実があります。
この背景に対し、リモート下で避難訓練を中心に様々な案内や誘導・検証で役立つこれまでの「バーチャル避難訓練」に、建物管理者向けの機能として「避難誘導機能」が追加されていて、今回福岡市による担当部署との意見交換等の協力を元に、一般来場者向けの避難モード・建物管理者向けの誘導モードを備えた「バーチャル消防訓練」として実証実験を行うことになったということです。
災害内容の即時の切替えやデータ分析などバーチャルならではの機能が加わり、リモートとリアルのハイブリッドな環境に対応した、安心安全な場所づくりや働き方の実現を目指した検証になるとのことです。
「バーチャル避難訓練」概要
実施期間は2023年10月~11月が予定されており、Fukuoka Growth Next(福岡市のスタートアップ支援施設)、福岡市管理施設が実施場所となっています。
対象者は福岡市が管理の建物の、利用者・管理者です。
今後の展開
本実証実験以外にもバーチャル避難訓練は、これまでオフィスや商業施設での導入実績をつくっており、現在、超高層や複合施設や文化施設への展開が進んでいます。
「TOKYOもしもFES渋谷2023」
その一例として、今月30日(木)~9月1日(金)まで渋谷区役所1階にて、渋谷区の街区を対象としたバーチャル避難訓練の体験ブースが設置されます。
関東大震災(1923年)から100年の節目を迎える今年の防災の日を記念した、渋谷区で開催される「TOKYOもしもFES渋谷2023」のプレイベントとして実施される予定です。
まとめ
福岡市の実証実験フルサポート事業に、株式会社ジオクリエイツと株式会社日建設計と共同開発した「バーチャル消防訓練」が採用されました。
バーチャルならではの臨場感と様々なシチュエーションでの訓練が可能となっており、今後より多くの人が参加しやすく、より防災対策への意識が高まるように展開されていくと良いですね。
Copyright ©2023 VR Inside All Rights Reserved.