首都圏の賃貸仲介業を行う「東京かまた不動産」を運営する株式会社Any Gold Trustが、米VRChat社とのパートナーシップ契約締結を発表しています。
同社のVR事業への進出を目的に締結されたもので、広報目的のみの活用に留まらず、「東京かまた不動産」のVRChat支店など新しいサービスの提供を行っていくとしています。
Any Gold TrustとVRChatがパートナーシップ契約を締結
首都圏の賃貸仲介業を行うAny Gold Trustが今回、ソーシャルVRプラットフォームのVRChatを運営する米VRChat社と正式にパートナーシップ契約を締結し、VR事業を推進していくことを発表しています。
同社によれば、
将来的には企業や事業者がVR空間の店舗やイベントを通じてユーザーとの距離を縮めていくこと
クリエイターの活躍の場を広げること
を目標にしているということで、目標を目指すにあたってはまず、賃貸仲介業のVRChat支店の設立や運営を目指し、それを皮切りにVRChatで活躍するクリエイターと協力しながら、VRコミュニティ・市場の活性化やVRの新しい活用について模索していくということです。
VRコミュニティ・市場の活性化とVRのビジネス活用へ
今回の締結にあたって同社では、現在のVR・メタバースのビジネス活用が企業の広報目的に使われることが多い中、より実務的な運用方法の模索が小さい点に目を向けたということで、VRChatで活躍するクリエイターの協力と不動産会社ならではの視点を駆使し、従来にないアングルからVRコミュニティや市場の活性化と、VRのビジネス活用を模索するために、VR事業への進出を決断したということです。
東京かまた不動産VRChat支店の開設へ
今回のVR事業の一歩目として、まずは同社事業の一つである賃貸仲介業をVR内で行うべく、「東京かまた不動産VRChat支店」の設立と運営が計画されています。
このVRChat支店では、巨大ワールドを制作してユーザーの注目を集め、製品やサービスの紹介を行うという広報目的だけではなく、より実務的にユーザーの来客に対して店舗スタッフが現実と同様に接客や営業を行い、現実での賃貸物件探しをVRChat上で行えるサービスを展開していくということです。
このサービスにより、離れた場所に居ながらVRを通じて現実と同等の部屋探しを提供できると同時に、VRのビジネス活用についての模索がされていきます。
VRChat社もこのような実務的なVR活用模索の試みに賛同しているということで、今回のパートナーシップ契約締結が実現しています。
VRで培った経験も共有へ
同社では今後、広報目的のみでのVR進出や、直接接客の場は欲しくとも独自にプラットフォームを作ることは難しいといった企業に対して、この取り組みから得られた経験の活用や共有とVRへのビジネス進出の事例を広げていくとしており、またクリエイターの活躍の場を創出し、VRコミュニティや市場のさらなる活性化や成長を促していくとしています。
まとめ
首都圏での不動産業を手掛けるAny Gold Trustが今回、米VRChat社とのパートナーシップ契約締結を発表しています。
同社ではまず、首都圏にて不動産の賃貸仲介を提供する「東京かまた不動産」のVRChat支店などのVR事業に着手していくとしており、またVRのビジネスの活用やクリエイター活躍の場の創出を目指すとしています。
国内初の不動産事業者における米VRChat社とのパートナーシップ契約の行方に、注目が集まりそうです。
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