株式会社Flowverseは、同社が開発した公認心理師監修のVR心理療法「VRリラクゼーション」を活用することで、不安とうつ症状の心理検査の数値改善が確認されたという最新研究結果と、この結果を学会の学術大会で発表予定であることをあわせて発表しました。
”極上の癒し”を提供!
VR心理療法「VRリラクゼーション」とは?
Flowverse社は心理カウンセリング等を手掛ける企業で、その代表取締役であり公認心理師の児島弘樹氏は、インストラクター資格を含めヒプノセラピーの資格を多数所持しており、心理療法のセッション数はのべ3,000人を超え、1,500人以上のクライアントを抱えるセラピストであり、日本学術会議所属の日本学術会議所属で評議員を務めています。
そのFlowverse社が『誰もが質の高いセラピーを手軽に受けられる“セラピーの民主化”を目指す』というコンセプトのもと独自開発したVR心理療法コンテンツが「VRリラクゼーション」で、国家資格『公認心理師』でもある児島弘樹氏が監修した心理療法「ヒプノセラピー」を、VR空間で世界各地の絶景に入り込みながら受けることができる内容に仕上がっています。
2019年にテストコンテンツが制作され、改良を重ね2021年に「VRリラクゼーション」のサービスが開始され、2023年4月時点で
・青森県 奥入瀬「リフレッシュ」
・ニュージーランド デカポ湖「心の平安」
・モルディブ 「リラックス」
・スイス ブラウ湖「集中力アップ」
・ナイジェリア アボキムの滝「エネルギー増幅」
・ギリシャ サントリーニ島「充実感」
の6コンテンツが配信されており、月額500円という手軽さでVR端末「Meta Quest 2」さえあれば、誰でも体験することができる仕様となっています。
心理療法「ヒプノセラピー」について
「ヒプノセラピー」は意図的に催眠状態を作り出し、その状態の特性を活かして、暗示やイメージで意識の変革や構築を行う心理療法です。
VR心理療法「VRリラクゼーション」の有効性を検証!
今回、VR心理療法「VRリラクゼーション」の有効性の有効性を検証する研究が実施され、その結果が公表されました。
被験者はFlowverse社のクライアント10人で、「VRリラクゼーション」のコンテンツのうち、「心の平安」をテーマにしている「ニュージーランド デカポ湖」を体験してもらうというものです。
VRコンテンツの所要時間は約10分で、被験者はVRコンテンツの体験前と体験後にそれぞれ『STAI(不安に関する心理検査)』と『SDS(うつ症状に関する心理検査)』を受けました。
その結果、
・不安に関する心理検査において10人中10人に数値改善が認められる
・うつ症状に関する心理検査においても10人中10人に数値改善が認められる
ことが確認されています。
心理検査について
今回実施した心理検査『STAI』や『SDS』は、一般的な心理テストとは異なり、医師や公認心理師・臨床心理士などの専門家や専門機関しか扱うことができない厳密な検査であり、論文のデータとしても使われる検査となっています。
代表取締役 児島 弘樹氏のコメント
ある程度の効果があると想定して、この研究を始めましたが、クライアント10人中10人全員の効果が確認できたことには驚きました。
約10分間の「VRリラクゼーション」コンテンツを1回体験するだけで、これだけの効果があるのであれば、継続して体験することで、さらに大きな改善が期待できると考えられます。
今後の展開
Flowverse社では、今回の検証結果を学会の学術大会で発表予定で、今後も「VRリラクゼーション」の有効性の検証と開発と普及を進め、多くの人々が心身ともに健康的に日々を過ごせるよう貢献していくことを目指すとしています。
まとめ
Flowverse社が独自開発したVR心理療法コンテンツ「VRリラクゼーション」の有効性を実証するための実験が実施され、その結果、”不安に関する心理検査”や”うつ症状に関する心理検査”において、数値の改善が認められることが公表されました。
この検証結果は、近く学会にて学術発表が予定されています。
心が疲れているときは体も言うことをきいてくれなくて病院受診が億劫、メンタルヘルス系の病院はすぐに予約が取れない上に診察費が高い、通院していることを周囲に知られたくないと思ってしまう、などセラピーを受けるまでに立ちはだかるハードルが、VRを活用することで一気に解消するのであれば、今すぐにでも体験したい!と感じるニュースですね。
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