株式会社LIFULLが運営する日本最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」が、街歩き用ARアプリ「Finding Serendipity by LIFULL HOME’S」のパブリックテストを実施しています。
街歩き用ARアプリ「Finding Serendipity by LIFULL HOME’S」とは?
「Finding Serendipity by LIFULL HOME’S」は、米Niantic社によるAR開発キット「Niantic Lightship ARDK」を活用して開発された、『出会った街の魅力を記録・共有できる』街歩き用AR(拡張現実)アプリです。
事業を通して社会課題解決に取り組むLIFULL社が、『ARグラス時代を見据えた住まい探し体験』を提案するべく開発しています。
開発の経緯
LIFULL社では、”現実世界”と”VR空間内”のどちらでもシームレスに『自分らしい暮らし』を送ることができる「ミラーワールド」の実現に取り組んでいます。
その取り組みの一環として『Ingress』や『ポケモン GO』、『Pikmin Bloom』といった著名なゲームタイトルを開発し世界をリードするAR企業である米Niantic社と、2021年11月にARDKに関するパートナーシップ契約を締結しています。
2023年はARグラスの開発および普及がさらに加速することが予測されており、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」でも『日常の街歩き』と『住まい探し』を融合し、ユーザーの気持ちに寄り添ったタイミングでの情報を提供する新たな住まい探しの体験を提供するべく、「Finding Serendipity by LIFULL HOME’S」は企画・開発されました。
「Finding Serendipity by LIFULL HOME’S」のコンセプト
素敵な“偶然”が見つかる街歩き
この場所からの景色、お店での体験、街角での出会いあなたが出会った街の魅力をその場所に記録し、共有する。
Finding Serendipityはユーザーが残した街の魅力やその時の感情を蓄積し、風景と重ねて表示することで、ひとりでは見つけることができなかった素敵な“偶然”を発見できるARプラットフォームです。
LIFULL HOME’SはこのFinding Serendipityを通じて、日常の街歩きから理想の住まいの発見までをシームレスにつなぐ、来たるAR時代の新しい「住まい探し」を提案します。
パブリックテストについて
TestFlightのiOS環境において開発したアプリのプレリリースまたは、テスターとして限定公開の元、テストできるシステムを活用しパブリックテストが2022年12月14日(水)より実施されています。
Testflightのパブリックリンク機能から参加することができる本パブリックテストは、参加上限10,000ユーザー、推奨環境はLiDAR搭載のiPhone(12以上のPro /Pro Max)かつiOS 16以上となっています。
参加用URL⇒https://testflight.apple.com/join/OWi8LmYp
アプリの特徴
街での出来事や感情を「アンカー」として記録することができる
本アプリでは
・街歩きの途中で出会った出来事⇒”画像”や”動画”
・その時に感じた感情⇒”スタンプ”や”音楽”
で「アンカー」として記録することができます。
また、「アンカー」には『位置情報』や『撮影角度』も同時に記録することができます。
このようにして「アンカー」の情報が集積することにより、そこに初めて訪れる人”も”そこで生活している人”も
今まで気づかなかった新しい街の素敵な魅力に“偶然”出会える
ARプラットフォームへと成長していくことを、「Finding Serendipity by LIFULL HOME’S」では目指しています。
VPSを活用しARドローイングをすることができる
Niantic社が提供する、ユーザーのデバイスのカメラから送信された映像と、Niantic独自の3Dマップをもとに、ユーザーが「どこにいて、どちらを向いているのか」を特定し、センチメートル単位でのARコンテンツ表示を実現するという「ビジュアル・ポジショニング・システム(Visual Positioning System)」を活用することで、街中にあるWayspotを認識すると空間にドローイングをすることができます。
このARドローイングを「アンカー」として記録することもできるため、同じ場所を訪れた他のユーザーも、センチメートル単位で同期したドローイングを見ることが可能となります。
ユーザーの気持ちに寄り添った住まい情報が提供できる
本アプリでは、『街から』と『物件から』の2つの住まいとの出会い方を提案しています。
また、LIFULL社の特許技術である『3D間取りシステム』を活用することで、ARで大きさを並べて比較するというARならではの機能も兼ね備えています。
街歩き中に周囲のことが気に入った場合
自分の条件と合致した周辺の物件を簡単に検索することができます。
あらかじめ趣味や好みを登録していた場合
”猫足バスタブ”や”防音室付き”、”アイランドキッチン”といった好みをあらかじめ登録しておくと、条件に合う物件の近くに来た際にメイン画面に通知が出ることで、『希少な物件との偶発的な出会い』が創出されます。
まとめ
街歩きを楽しみながら、物件を探すこともできる街歩きARアプリ「Finding Serendipity by LIFULL HOME’S」のパブリックテストが実施中です。
出会った街の魅力を記録・共有できる街歩き用アプリの提案は、LIFULL社の調べによると不動産業界初の試みとなっています。
間取りはネットで調べられても、その物件がある街の様子まではなかなかわからないという、今現在の問題点が解消されそうな兆しを感じるニュースですね。
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