Lenovoがリリース予定の最新VRゴーグル「Think Reality VRX」。
注目度は高いものの、リリース前とあってまだまだ詳細が明らかになっていない点がまだまだ残っています。
そんな謎多きVRゴーグルThink Reality VRXについてまとめました。
Think Reality VRXとは?
「Think Reality VRX」とは、Lenovoが2022年9月30日に発表した最新のスタンドアロンVRゴーグルです。
「あらゆる場所の労働者のためのVRソリューション」
として法人向けと開発されています。
・小売業
・販売業
・安全教育
・建築 機械設計
など幅広い分野での活用が期待されています。
さまざまな法人向け用途に対応するために高い耐久性と衛生性、さらに軽量性を兼ね備えた素材が採用されました。
そのほかにも
・メタバース時代に合わせたQualcomm製Snapdragon XRチップセット
・コンパクトサイズを実現するパンケーキレンズの採用
・没入感を高める6DoFのインサイドアウトトラッキング
・MRにも対応した高解像度のカラーパススルーカメラ
などが搭載されているのが特徴です。
このうち、チップセットはVR/ARデバイス向けに開発されたSnapdragon XR2チップセットが採用されると見られています。
また、快適に長時間利用できるように
・バッテリーをヘッドバンド後部に配置して重量を分散
・ディスプレイの熱がこもらないようにするための排熱機構
といった工夫もされているのも特徴的です。
>>「Think Reality VRX」特設ページ[Lenovo公式サイト]
Think Reality A3とはどう違う?
Lenovoの最新XRデバイスには、「Think Reality VRX」のほかに「Think Reality A3」があります。
どちらも法人向けに開発されていますが、A3はVRゴーグルでななくARグラスとなっています。
A3は5G対応の専用スマホと接続して
・ARマニュアルを活用した作業支援
・ARによる研修・トレーニング
といった現場での業務をサポートするデバイスです。
そのため、外見もVRXがヘッドセットタイプの見た目であるのに対し、A3はコンパクトなサングラス型のデザインという点が異なります。
VRXもMR機能を利用すればARグラスのように現場作業をサポートできるますが、LenovoとしてはVRXは、
・メタバース
・3DCG
などを活用したエンジニアリングの改善に主眼を置いているようです。
Think Reality VRXで出来ること
Think Reality VRXは法人向けに開発されているVRゴーグルです。
そのため企業活動での活用が主な用途となっています。
メタバース時代のオフィスワークで活躍!
LenovoはThink Reality VRXを「エンタープライズ向けメタバースのゲートウェイ」と位置付けています。
公開されたPVでは取り回しのしやすいスタンドアロンVRゴーグルの特性を生かして、
・在宅勤務で利用してメタバース上のバーチャルオフィスで行われる会議に参加
・作業現場にデザインされたメタバースでの製造業における技術トレーニング
・安全なオフィスでの安全研修
といったことに活用される様子が見られます。
PCに接続して使用することも可能!
Think Reality VRXは、外部機器に接続不要なスタンドアロンVRゴーグルですが、PCに接続してPCVR用ゴーグルとして使用することも可能です。
PCやワークステーションに無線または有線接続することによって
・3DCGによるデザイン
・メタバース構築
・メタバース会議におけるプレゼンテーション
といったより高度なグラフィック性能が要求される作業での活用が期待されます。
MRゴーグルとしても活躍!
カラーパススルー機能が実装されているThink Reality VRXは、複合現実(MR)アプリにも対応しています。
本体に内蔵された高解像度のカラーパススルーカメラにより撮影された周囲の様子の映像に、3DCGで作られたオブジェクトを配置したりコントローラーで動かすことも可能です。
Think Reality VRXをMRゴーグルとして活用することで、
・室内に配置した3DCGオブジェクトのデザインをチームで共有
・建物の改装の結果を現場で細かくチェック
・実際の作業現場で3DCGを使った業務トレーニング
といったMR体験ができるようになります。
Think Reality VRXを利用するには?
開発元のLenovoによるとThink Reality VRXは法人向けを想定したVRゴーグルです。
2022年末までに一部のパートナーへの提供を予定しているとしており、その後2023年に世界中でリリースするとしています。
現時点では個人向けの販売が行われるのかは明らかではありません。
いずれにせよこれまでのLenovo製の法人向けXRデバイスと同様に、代理店に問い合わせて購入することになりそうです。
その他Think Reality VRXを利用するために必要なものは現在明らかにされていません。
初期設定を行うためにスマホとのペアリングが必要になると考えられます。
Think Reality VRXの概要
現在判明しているThink Reality VRXの情報は以下の通りです。
・CPU(*):Qualcomm Snapdragon XR2+ チップセット
・OS(*):Android 12
・光学系:パンケーキレンズ
・解像度(*):片眼2,280 × 2,280 ピクセル
・リフレッシュレート(*):70Hz / 90Hz
・トラッキング:6DoFトラッキング、4つの内蔵カメラによるインサイドアウトトラッキング
・カメラ:高解像度フルカラーパススルーカメラ
・メモリ(*):12GB
・ストレージ(*):128GB
・コントローラー:左右2台のThink Reality VRXコントローラー
まとめ
Lenovoの最新VRゴーグルThink Reality VRXは法人向けに開発されたものです。
メタバース時代を意識した設計となっており、企業活動にメタバースを取り入れるために最適なVRゴーグルといえます。
MRゴーグルとしての利用もできることから、オフィスの中だけはなく現場でもフル活用できるのも魅力です。
詳細なスペックなどは明らかになっていない部分がまだまだ多く、正式リリースが近づくにつれて今後さらに情報が解禁されるのではないでしょうか。
Think Reality VRXの全容が明らかになるのが楽しみですね。
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