スイスの人類学者「ミラ」ことリュドミラ・ブレディキナさんと、メタバース文化エバンジェリストであるVTuberの「バーチャル美少女ねむ」が2022年9月5日(月)より、急速なユーザー数の増加により注目が集まるようになった「メタバースでのハラスメント」に関する大規模アンケート調査を開始しています。
期間は今月24日(土)までで、回答条件はハラスメント経験の有無を問わず、VRゴーグルを用いてソーシャルVRをプレイしている全てのユーザーとなっています。
「メタバースでのハラスメント」調査を実施
今月5日よりネット上で行われている「メタバースでのハラスメント」調査は、スイスの人類学者「ミラ」ことリュドミラ・ブレディキナさんと、VTuberの「バーチャル美少女ねむ」による研究ユニット”Nem x Mila”が実施しているもので、第3弾大規模調査プロジェクトとして行われています。
今回の調査は各種VR関係団体や企業が「公式サポーター」として情報拡散に協力しており、広く回答協力を呼びかけています。
また調査結果は、メタバースがより自由で安全なものになるための議論を活性化させるために、個人が特定されない形でのレポートとして無償で公開される予定になっています。
対象はHMD利用のVRユーザー
この調査は、日本語と英語のバイリンガルに対応した回答フォームによる公開アンケート方式で、回答期限は今月24日(土)。
回答時間は約3~7分が想定されています。
対象はデスクトップやスマホでの利用を除く、VR HMDを用いて
・VRChat
・Rec Room
・Neos VR
などのソーシャルVRを直近1年以内に5回以上使ったユーザーで、英語か日本語を話す人のみになっています。
メタバース住民の実態を調査
ここで言うメタバースとは、性別や年齢・社会・地理的立場の垣根を越えて、すべての人が集うことのできる場所を指しており、現在急速にユーザーが増えている一方で、一部メディアでは
・挑発的な言動
・中傷
といった”メタバースでのハラスメント”問題が強調して取り上げられています。
今回の調査では、実際に現在のメタバースの世界で生きている住民の実態はどうなのか、ということに視点を当てており、複数のプラットフォーム・地域にわたる定量的な調査を行うことで、
・実際にハラスメントに遭遇しているのか?どのようなハラスメントがあるのか?
・ジェンダーやセクシュアリティは安全性に影響を与えるか?
・どのように迷惑行為に対処し、どの程度の影響を受けているのか?
のような疑問について調査されていきます。
メタバース生活をより安全・安心へ
今回のような調査でメタバースで起こっている実態を可視化することで、一人ひとりがより良い「メタバースマナー」について考える機会を作り、今後のメタバースでの生活がより自由・安全で、さらに楽しくなるきっかけになることが期待されています。
まとめ
スイスの人類学者「ミラ」と日本のVTuber「ねむ」が今月5日からネット上で、「メタバースでのハラスメント」に関する大規模調査を実施しています。
現在回答が募集されており、今月24日まで受け付けられています。
結果はレポートとして公開されるとのことで、普段はなかなか知ることのできないメタバース民の実態に注目が集まりそうです。
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