西日本電信電話株式会社東海支店(NTT西日本)は、地域の観光課題をメタバースやXR技術を活用しDX推進することで解決するため、岡崎市および株式会社一旗と「文化観光のDX推進に関する連携協定」を、2022年6月20日(月)に締結した事を発表しました。
NTT西ら「文化観光のDX推進に関する連携協定」締結
2022年6月20日にNTT⻄日本、岡崎市、一旗社の三者が締結した「文化観光のDX推進に関する連携協定」とは、
・”観光資源・文化資源”と”先進技術”を融合し『新たな文化観光の在り方』を見いだす
・観光分野のDX推進することにより”地域の活性化”と”ブランド⼒向上”させる
ことで持続可能な観光地経営を目指すための協定です。
協定締結の背景
全世界で猛威をふるったコロナ禍を経て、withコロナを前提とした”ニューノーマル”とも呼ばれる新しい生活様式が模索され続けている昨今、観光分野においても、デジタル化・オンライン化の流れが加速しています。
特に、VR・AR・MRなどの先端技術の総称である「XR(クロスリアリティ)」技術の観光分野への活⽤に対する期待は、ますます高まっている状況です。
そのような社会情勢の中、岡崎市では歴史・文化的な観光資源である岡崎城や大樹寺にスポットをあて、「徳川家康公像設置」や、「乙川リバーフロントエリアの公共空間の活用」といった東岡崎駅前の乙川リバーフロント整備事業を推進しています。
そのほか「天下の道」や「桜城橋の周辺整備」などのプロジェクトも進行しており、市域全体の観光資源の活用することで、歴史文化にとどまらない『多様な魅力づくり』に取り組んでいます。
もう一方の一旗社では、岡崎市の観光資源や文化資源とデジタル技術をいかした地域活性化に取り組んでおり、
・岡崎城天守閣 プロジェクションマッピング
・徳川将軍家菩提寺 成道山大樹寺 プロジェクションマッピング・デジタルアートナイト拝観
・桜城橋×Rally Japanプロジェクションマッピング
といったプロジェクトをプロデュースしたほか、『岡崎城1645VR』や『大樹寺 重要文化財 大方丈障壁画VR』といったVRコンテンツの企画制作も手掛けています。
またNTT西日本では、「ソーシャルICTパイオニア」としてこれまで培ってきた経験や先進技術を活かし、ICTの力で地域課題の解決や活性化に取り組んでいます。
2019年~2021年に実施された「岡崎市におけるスマートシティモデルプロジェクト」では、人流データをはじめとする「まちのデータ」を活用することで、『楽しい・快適・安全なウォーカブルでスマートなまち』の実現を促進しています。
この三者が、2023年大河ドラマおよびアフターコロナを見据え、デジタル技術を活用した文化観光の推進一層の連携を図ることを目的に、今回の協定を締結しています。
三者の役割について
具体的な取組内容及び実施⽅法は協定者で協議の上決定する予定となっているものの、現時点で発表されている三者の役割は以下の通りとなっています。
<岡崎市>
岡崎市内の観光資源活用への協力
<一旗社>
事業活動により創出した岡崎市の文化資源・観光資源のXRコンテンツ提供とメタバースへの活用
<NTT西日本>
NTTが提供するXR空間プラットフォーム「DOOR(ドア)」を活用したメタバースの構築および活用
VR空間上での文化観光のイメージ
今後の展開
NTT西日本は今後、本連携協定で創出された成果について、『観光地経営に向けたサービス開発』に活⽤するとしています。
まとめ
岡崎市は、同市の観光資源や文化資源とデジタル技術を活かした地域活性化に取り組む一旗社および「ソーシャルICTパイオニア」であるNTT西日本と、「文化観光のDX推進に関する連携協定」を締結しました。
今後は三者が連携し、岡崎市の観光分野のデジタル化の推進と地域活性化に向けた取り組みが進められていきます。
コロナ禍により大きなダメージを受けたといわれている観光業が、新しい技術を用いてどのように発展し活路を見出していくのか、その行く末がとても気になるニュースですね。
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