2022年6月6日(米国時間、日本では6月7日)、Meta Questのフィットネストラッカーアプリ「Move」にアップデートが実施されたことが発表されました。
新機能としてVRフィットネスの記録をスマホで管理・確認できる機能が追加されています。
VR空間での消費カロリーなどをOculusモバイルアプリで確認可能に
Questヘッドセットでは『Beat Saber』『FitXR』『LESMILLS Combat VR』など多数のアプリが続々と登場し、フィットネスはVRアプリの中で有力なジャンルです。
それぞれのアプリでは消費カロリーを確認することができますが、複数のアプリを利用していると自分の運動量がわからなくなってしまいます。
そこで便利なのが「Move」アプリです。
ヘッドセット着用中の運動時間や消費カロリー、自分で設定した目標の達成度を確認でき、日々のVRフィットネスを充実させてくれます。
ただし、これまで「Move」アプリの内容はヘッドセット着用中にしか確認できませんでしたが、今回のアップデートでスマホでも確認できるようになりました。
「Move」アプリをOculusモバイルアプリと同期する手順
画像:Oculusブログ
「Move」アプリをOculusモバイルアプリと同期する方法は以下の通りです。
VR内の「Move」アプリから『設定』を選択。
「MoveをOculusモバイルアプリにリンク」までスクロールダウンし、同期を有効にします。
なお、「MoveをOculusモバイルアプリにリンク」をオフにすることで、いつでもOculusモバイルアプリからMoveの記録をやめることもできます。
iOSではAppleの「ヘルスケア」アプリとも記録を同期可能
さらに今回のアップデートで注目すべきは、「Move」アプリをOculusモバイルアプリ以外のアプリとも同期できるという点です。
iOSを利用している場合、 Appleの「ヘルスケア」アプリと記録を同期させるオプションも用意されています。
Appleの「ヘルスケア」アプリと同期することで、運動に関する情報を手動で入力しなくても、iPhoneやApple WatchでVRワークアウトを自動的に記録・確認することが可能です。
つまり、Appleの「ヘルスケア」アプリに接続すると、
・使用したアプリ
・おおよその消費カロリー
・使用中のヘッドセット
などMeta Questのワークアウトに関する情報が「ヘルスケア」アプリと共有され、「Move」のアクティビティを管理できるようになります。
これらの新機能は段階的に提供開始される予定です。
「Move」の記録をAppleの「ヘルスケア」アプリと連携させる手順
iOSを利用している場合、以下の手順で「Move」の記録をAppleの「ヘルスケア」アプリと連携させることができます。
まずはOculusモバイルアプリと「Move」アプリを同期。
その後、『リンク済みアプリ』タブをタップします。
「Appleヘルスケア」をタップして、同期を有効にします。
メッセージが表示されたら、「アクティブエネルギー」と 「ワークアウト」の両方を許可。
まとめ
QuestヘッドセットでVRフィットネスに本格的に取り組んでいくと「Move」アプリはとても便利です。
フィットネスアプリごとに消費カロリーの計測方法が異なるためなのか、同じような運動量でもそれぞれ体感と表示された数値に差が出てくることがあります。
その点、「Move」アプリを利用すれば統一の基準でVR空間での運動量や消費カロリーを確認することが可能です。
ヘッドセット起動中に確認し忘れるとこれまではまたVR空間に移らなければならなかったので、やや面倒な点がありました。
今後はスマホからでも確認できるほか、「ヘルスケア」アプリとも同期することもできるので現実世界での運動量も合わせた総合的な健康チェックができるようになります。
これからVRフィットネスが健康維持の大きな要素になっていくのではないでしょうか。
ソース:Oculusブログ
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