アイキャッチ画像:Road to VR
2022年2月2日(米国時間)、Meta社の四半期決算説明会が行われました。
この席で同社CEOマーク・ザッカーバーグ氏は、Quest Storeが2019年の発売以来、購入されたVRコンテンツが10億ドル(約1,144億円)を突破したことを明らかにしました。
前回発表からコンテンツ収益が大幅増!
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Metaの決算説明会では、Quest 2ヘッドセットの販売台数については例によって言及が避けられています。
他方、Quest Storeが2019年のプラットフォーム発売以来、購入したソフトウェアが10億ドルを突破したことについては公表されました。
10億ドルという収益は、前回の説明会においてMeta社が公表したストア収益1億5,000万ドルから大幅な伸びを見せています。
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ちなみに、ストアの月間平均収益も1240万ドルから5130万ドルへと4倍以上となっており、こちらも大きく伸びました。
Metaは10億ドルという数字の内訳を詳しく説明していませんが、公式のQuestストアとApp Labの両方で販売された
・ゲーム
・アプリ
・DLC
のほか、Oculus PCプラットフォームでプレイするために購入されたクロスバイのタイトルも含まれているのではないかと推測されているようです。
開発者向けの収益システムの実現も近い?
前回の発表は2020年のQuest 2発売直前のもので、今回発表された内容は同社の最新ヘッドセットが発売以来もたらしたインパクトを非常に明確に示していると見ることができます。
Meta社はこれまで販売したヘッドセットの数を公式に発表したことはありません。
しかし、ヘッドセットの主要部品サプライヤーであるQualcomm社は、販売数を1000万台程度と推定しました。
Meta社はQuest 2の価格を大胆に低く設定しており、おそらくヘッドセットの販売台数が伸びれば伸びるほど赤字が膨れ上がると考えられています。
しかし、Quest 2販売における目標は、開発者のための自立した収益システムを構築することにあります。
この目標がいつ達成できるかは明らかではありませんが、ストアで消費される金額が大きく増加しているのは今後の目標達成に向けた大きな希望となりそうです。
まとめ
Meta社のQuest Storeのコンテンツ収益が10億ドルを突破したことが明らかになりました。
ちなみに、同社のコンテンツエコシステム担当ディレクターであるChris Pruett氏は、自身のTwitterでさらなる詳細を発表しています。
その投稿によると、ストアの8タイトルの総収入が2000万ドルを超え、14タイトルが1000万ドルを超え、17タイトルが500万ドルを超えているようです。
メタバース普及によるQuest 2の販売増やProject Cambriaと呼ばれる新デバイスの登場に合わせて、コンテンツの収益もさらに伸びると推測されます。
関連記事:Metaの新VRヘッドセットProject Cambriaはどうなる?機能や発売日、価格など
となると、開発者のための収益システムの構築というMeta社の目標達成も近いかもしれませんね。
参考:Quest Store Surpasses $1 Billion in Content Revenue, Showing Major Growth[Road to VR]
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