エレベータ・エスカレータの大手専業メーカーあるフジテック株式会社は、エレベータの完成イメージを体感できるヘッドマウントディスプレイ式のVR装置を、販売活動や仕様決定の業務に導入したことを発表しました。
商品PRや仕様検討にVRを活用
今回発表されたVR装置には、色やパーツを着せ替えてエレベータの完成イメージを再現できるデザインシミュレーターや、標準型エレベータ「エクシオール」の機能を体験できるプログラムが搭載されており、商品のPRや設置するエレベータの仕様検討のサポートに活用されます。
エレベータの完成イメージをVRで体感
フジテック社のウェブサイトでは、提供されている標準型エレベータ「エクシオール」のデザインシミュレーターをVRに展開しており、約530点の色やパーツの組み合わせから完成イメージをVRで再現することができます。
さらに、エレベータに乗っている感覚で仕上がりを確認することや、複数パターンのデザインを比較することも可能です。
また、非接触ボタン『エアータップ』や扉のセンサーなどもVRで体験ができます。
デザインシミュレーターについて
デザインシミュレーターは、エレベータの色やパーツの着せ替えができるウェブコンテンツで、フジテック社の主力機種である標準型エレベータ「エクシオール」の完成イメージが3DCGで再現されています。
仕様のおよそ8割がカバーされており、約3万通りのかごのカラーバリエーションが再現できます。
完成したイメージは回転・拡大して細部まで表示できるほか、URLのリンクを用いてイメージを共有・共同制作することも可能です。
商品のPRから設計・計画の品質向上まで
フジテック社は、このVRコンテンツでデジタルを活用した販売促進と設計・計画の品質向上を図っていくとしています。
販売、仕様決定の業務にVRを導入
このVRコンテンツは、東京都港区と滋賀県彦根市にあるショールーム「クリエイティブスタジオ」や近畿エリアの中核拠点「ビッグフィット」(大阪府茨木市)など、全国にあるフジテック社の支店計16拠点に順次導入される予定です。
販売活動や仕様決定の際に、拠点内や訪問先でVRで再現したエレベーターを体感してもらうことが可能になります。
設計・計画の品質向上
VRを活用することで再現度の高い完成イメージを提示することが可能となり、設計・計画の業務品質向上とスピードアップにつながります。
またVRでシミュレーションされた情報は、見積書作成や製造指示などフジテック社の基幹システムと連携され、業務効率化を促進します。
まとめ
エレベータ・エスカレータのリーディング・カンパニーであるフジテック社が、エレベータの完成イメージを体感できるVR HMDを、販売活動や仕様決定の業務に導入します。
今年4月に提供を開始した標準型エレベータ「エクシオール」のデザインシミュレーターをVRに展開したもので、ショールームなど全国16支店に導入し、販売活動や仕様決定の際に、拠点内だけでなく訪問先でもVR体験が実施されていく予定になっており、商品PRだけでなく設計・計画の品質向上にも活用されます。
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