株式会社Urthは、同社が提供する”建築家が設計したVR空間でのショップ”である「VRmall」に、2021年5月14日(金)よりビデオ会議システムと同様な機能など5つの新機能を追加したことを発表しました。
「VRmall」とは?
「VRmall」は、株式会社Urthが展開する、建築設計者によりデザインされたVR空間の提供とVRコマース用店舗の開設支援サービスです。
Urth社は、文科省edgeNextプログラムの一つである早稲田大学GapFundProjectにおいて、2019年度の最高評価および支援を受け起業した会社で、建築デザインとITの融合によるサービス開発と提供を行っています。
「VRmall」の製品概要
「VRmall」の特徴
1.建築家の設計によってVR空間をデザイン
2.ビデオ機能等による対面販売
3.他テナントとの共催による新規顧客獲得
4.SNS等でリンクを拡散することでの集客のしやすさ
価格
「VRmall」の利用価格は、月額手数料制となっており、料金プランは「Private」「Standard」「Custom」の3種類用意されています。
また月額手数料のほか、設計費やプランによっては決済手数料が別途必要となっています。
販売方法
「VRmall」の販売はオンラインのみとなっています。
導入方法
VRmallで出店するまでの手順は、5ステップと簡単に利用することができます。
1.利用登録
2.商品登録
3.店舗設計
4.開店
5.販売
ユーザーが利用登録と商品登録を行えば、VRコマースを行うための店舗はデザイナーによる作成を待つあるいは既存デザインから選択することで入手できます。
VRmallは、登録手続きが簡略化されており、利用登録から販売開始まで、最短で申し込み翌日にはVRコマースを開始することが可能です。
カスタマーは通常のECサイト同様、自身のスマートフォンやパソコンからURLをクリックするだけで利用できます。
VRヘッドセットなど特別な機器は不要ではあるものの、VRヘッドセットを利用すると商品が手に取れるかのようなリアルな体験が可能となります。
「VRmall」5つの新機能
2021年5月14日(金)より、「VRmall」に新機能が5つ追加されています。
1.ビデオ機能やマイク機能で対面販売を可能に
2.好きなアバターでの入店接客が可能に
3.画面共有での資料共有が可能に
4.VR内でのライブコマースを可能に
5.動画、音楽等で店舗の装飾が可能に
新機能によってVR空間で会話をしたり、画面を共有するなどVRコマースでありながら、より対面販売に近い接客をする事が可能となっています。
ユーザーはショップと直接相談しながら購入の可否を決めることができるため、従来Eコマースには不向きとされていた高級家具などのEコマース普及に役立つと期待されています。
各機能の詳細
1.ビデオ機能やマイク機能で対面販売を可能に
VRmallの店舗内で、オンライン会議システムと同様に「アバター同士での会話」や「画面共有」「ビデオ通話」などが可能となりました。
アバター同士での会話は、近くにいる人ほど大きな声が聞こえ、遠くの人の声は小さく聞こえるなど、リアルな店舗にいるかのような設計がされています。
店舗ユーザーは自身のショップ内で、「アバターとなってビデオ機能やマイク機能を用いて接客する」あるいは「顔を見せて接客する」といった接客方法がとれるため、高価なものや化粧品、食品など、顧客が説明や相談を必要とする商品にも対応可能です。
2.好きなアバターでの入店接客が可能に
VRmallのアバターは、世界最大の3DデータシェアサービスであるSketchfabでシェアされている3Dデータから好きなアバターを選ぶことが可能です。
さらに、様々なアバター作成サービスで作成したオリジナルのアバターでも入店や接客が可能です。
アバターが豊富にあることは、店員、顧客双方にとって、VRmallでの体験がより豊かになる一助となります。
3.画面共有での資料共有が可能に
VRmall上で、オンライン会議システムと同様な画面の共有や資料の共有が可能となりました。
パソコンやスマートフォンで開けるファイルであれば、「カタログ」「資料」「パソコンの画面」などを店舗内に投影し、顧客と共有することができます。
この機能により対面販売と同様、ここぞ!というタイミングでカタログを提示するなど、顧客への柔軟な対応が可能となります。
4.VR内でのライブコマースを可能に
VRmallでは、近年ファッションブランドなどのECで注目されているライブコマースを利用することが可能となりました。
ライブコマースでは、通常コメント数でイベントの盛況度を測るため、インフルエンサーを招待するなどして、数百人から数千人の集客をする必要があります。
しかしVRmallのライブコマースは、イベントの盛況度をアバターとなった参加者人数で測るため、インフルエンサーの動員をせずとも、現実の販売会と同様にイベントを盛り上げることができ、オンラインイベントでの売り上げ確保を可能とします。
5.動画、音楽等で店舗の装飾が可能に
現実の店舗では、「BGMにこだわる」「壁に動画を投影する」など、様々な工夫でお店の雰囲気を演出します。
そこで今回、VRmallでも「音声」「動画」「URL」など様々なものをVR上で共有可能な機能を追加し、VR店舗を装飾し「こだわり」を表現することができるようになりました。
まとめ
Urth社が開発した、建築設計者によりデザインされたVR空間の提供とVRコマース用店舗の開設支援サービスである「VRmall」に、2021年5月14日より5つの新機能が搭載されました。
新機能の搭載により、リアルな店舗での接客に近いVRコマースが可能となっています。
これらの機能搭載は、VRコマースをより安心して利用できるようになる一歩となりそうですね。
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