2021年5月17日(米国時間)付のOculusブログにて、FacebookはOculusアプリやOculusソフトウェアに大型アップデートの提供を開始することを発表しました。
OculusQuest2向けの「マルチユーザーアカウント」や「アプリの共有」といった機能が初代Questでも利用できるようになるなど、多くの面でOculusプラットフォームに様々な機能が追加されます。
Quest2向け機能が初代Questでも利用可能に
まず、Quest 2利用者を対象にした
「Multi-User accounts (マルチユーザーアカウント)」
「App Sharing(アプリ共有)」
の機能が初代Questの利用者にも提供されることになりました。
友達と同じゲームで競い合うこともできれば、その進捗具合や達成レベル、友達リストなどをそれぞれのアカウントで管理することができます。
エンタテインメント
Oculusユーザーから要望の多かった機能として追加されたのが、ミラーリングや録画をする際に、Quest内蔵のマイクで自分の声を録音できる機能です。
VRゲームをしながら一緒にプレイしている人たちとコミュニケーションをとったり、ライブ実況をすることができます。
それ以上に、今回の大型アップデートの目玉機能といえるのがiOSのOculusアプリに追加された新しいミラーリング機能「Live Overlay」です。
ヘッドセットで見ている映像の上に現実世界の利用者の姿を重ねることができ、実際にVR内にいるかのように見せることができるようになりました。
ミラーリング中の自分に向けLive Overlayに切り替えて録画ボタンを押すと開始されます。
自撮りモードで撮影すれば、ゲームをプレイ中の利用者の姿を確認することも可能です。
FacebookによるとLive Overlayは、iPhone XS以降のiPhone機種で利用できるとのことです。
生産性向上
v29では、VR内での作業wp支援するアプリ「Infinite Office」にも新しい機能が追加されています。
ユーザーがヘッドセットをかぶったままiPhoneのロック画面の通知をチェックすることができるようになりました。
VR内で、仕事に集中しながらもヘッドセットを外すことなく、携帯に届くお気に入りのアプリからの通知、あるいは待っていたメッセージを確認できるので、VR内において生産性を維持することが可能です。
また、Quest本体のファイルへのアクセスと管理機能も強化するため、「Filesアプリ」も追加されます。
VR内で撮影した写真をクリエイティブアプリで利用したり、キャプチャしたゲームプレイの場面を保存して友達と共有したりすることが可能です。
自慢の作品を、メディアファイルとしてブラウザー経由でお気に入りのウェブサイトにダウンロードしたり、アップロードしたりすることもできるようになります。
コンテンツの発見
さらに、FacebookはVRアプリ開発者をサポートするための新しい試みを行うことも明らかにしました。
近日中に、モバイル上のOculusアプリ内で、Oculusコンテンツをアピールする広告のテストを開始するとのことです。
アプリの側からユーザーへリーチすることで、Oculusプラットフォームのアプリ開発者がそのコンテンツを構築し続けられるようなエコシステムを作り上げることができます。
また、広告によってがゲームやアプリの存在を気づきやすくなり、より多くのVR体験を発見できるのはVRユーザーにとっても大きなメリットです。
まとめ
Oculusプラットフォームに大規模なアップデートが行われました
前回の「Oculus Air Link」や120Hzのネイティブサポートを開始することを発表したOculus v28ソフトウェアのアップデートが行われたのが4月13日なので、ほぼ1ヶ月後ということになります。
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ますますユーザーにとって使いやすくなる一方で、進化していく余地がOculusにはまだまだあるということではないでしょうか。
ソフトウェアとハードの両面でOculusには改善を繰り返して、一般消費者向けVRのトップランナーとして業界をリードして欲しいですね。
ソース:Oculusブログ
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