革新的なVRデバイスやソリューションを開発する中国のメーカー・Picoは、パブリッシング部門「Pico Studios」の開設を、2021年3月31日に発表しました。
このパブリッシング部門は、米国サンフランシスコに設立されており、世界中のコンテンツデベロッパーによる高品質な6DoFのVRゲームを、アジア地域へと発信していきます。
パブリッシング部門「Pico Studios」を新設へ
今回「Pico Studios」を開設したPico社(Pico Technology Co., Ltd.)は、中国・北京市を拠点とするメーカーで、VRおよびARデバイスの開発・製造、プラットフォーム運営を手掛けています。
そんな同社が、新しいパブリッシング部門「Pico Studios」を米・サンフランシスコに開設しました。
この部門では今後、
・日本
・韓国
・中国
といったアジア地域のマーケットへ、世界中の高品質なVRコンテンツを発信していくことが計画されています。
資金調達でVRコンテンツ開発をサポート
Pico Studiosでは、「世界中の開発者による高品質なVRゲームをアジア地域に届ける」というミッションを掲げており、Picoが実施したシリーズB+で調達された資金を元にして、
・コンテンツ開発者がアプリやゲームを新しい市場に展開するのを助ける
・より多くの売上を上げるのをサポートする
といった活動を展開していくことが予定されています。
6DoF対応タイトルの開拓に注力
Pico Studiosのチームは既に、”Pico Store”で
「SUPERHOT VR」
「Angry Birds VR: Isle of Pigs」
「OhShape」
「Sairento VR: Untethered」
「Death Horizon: Reloaded」
「Racket: Nx」
など、400本以上のタイトルを世に送り出しており、今後は6DoF対応タイトルの開拓に注力していくということです。
Pico Studiosからのメッセージ
今回の発表に併せて、Pico Studiosシニア・ディレクターのJessie Zhangさんは、以下のようにコメントしています。
『Pico Studios』の組織とシリーズB/B+で調達した資金を活用し、他プラットフォーム向けに開発されたタイトルの移植サポート、開発機の貸し出し、各言語への翻訳(ローカライゼーション)サポート、マルチプレイゲーム向けのサーバー構築サポート、資金面での援助やSDKの提供などを通して、コンテンツ開発者をサポートしていきます。
親しみやすいものから斬新なものまで様々な種類のコンテンツを届けることで、アジア圏の消費者にPico Storeで幅広い選択肢を提供できると考えています。
また”Pico Store”では、コンテンツ開発者からの6DoFのコンテンツ提出も受け付けており、同ストアの審査を通過すると、中国、日本、韓国の幅広いユーザーにリーチすることが可能になります。
コンテンツの配信の問い合わせは、
・content@pico-interactive.com(英語圏窓口)
・miyu.nishikawa@picovr.co.jp(日本窓口)
で受け付けられています。
まとめ
中国のVRメーカー・Pico社が、米・サンフランシスコにパブリッシング部門「Pico Studios」を開設しました。
同部門では、世界中の高品質なVRコンテンツを、アジア地域に向けて発信していくことが予定されています。
そのためのサポートも行っていくとのことで、これからどんなコンテンツが”Pico Store”から発信されていくか楽しみですね。
今後の動きにも注目が集まりそうです。
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