バーチャルテクノロジーでカラダの動きをデータ化し、社会実装を進めているイマクリエイト株式会社は2021年1月13日(水)、体の動きをデータ化する技術「ナップ」が京都大学大学院医学研究科に採用され、医学部生向けのバーチャルトレーニングを共同で開発したことを発表しました。
京大と医療実習用VRトレーニングを共同開発
今回イマクリエイト社が京都大学大学院医学研究科と共同開発したバーチャルトレーニングは、医学部生向けに開発されたシステムで、非対面・非接触でも可能な新しい医療実習の実現を目的としています。
体験者となる実習生は、VR空間で実際の医療現場に立つ医師の動きを繰り返し練習することにより、現場に「慣れる」ことで技術を習得しやすくなります。
イマクリエイトの「ナップ」を採用
このバーチャルトレーニングは、イマクリエイト社の提供する技術「ナップ」が採用されています。
「ナップ」は、イマクリエイト社が独自に開発したバーチャル技術で、これまでは画像や動画など”2D”としてしか見ることができなかった様々な動きを、3Dモデルとしてバーチャル上に立体的に再現し可視化することができます。
現在での情報伝達の手段は
・聞く
・読む
・見る
といったことが中心で、これらは「伝える」ことが主であるために実体験をさせるということが難しい現状にあります。
一方で「ナップ」を活用することで、バーチャル空間上で「伝える」「体験する」を両立した情報伝達が可能になります。
これによって、
「動きをあらかじめデータ化しておくことで、その動きをお手本としてトレーニングをする」
「動きを見ながらのマンツーマン指導を遠隔で行う」
「自らの動きをリアルタイムで確認しながら練習する」
「技術を動きとしてデータ化し、後世に残す」
といった様々なことに活用できます。
コロナ禍の医療実習に活用へ
昨今のコロナ禍による環境の変化から、医学部生が実際の患者を相手にする医療実習を行うことが難しいのが現状です。
そうした中で座学や動画やVRなどの映像を見て学ぶということが実施されていますが、それだけでは「実際に自分でやってみる」経験ができないため、医療技術の習得は困難になります。
そうした背景から、3Dモデルを使って体の動きそのものをバーチャル空間上に可視化するイマクリエイト社の「ナップ」を活用することが検討され、実際の医療現場に立つ医師の動きをバーチャル上に表示し、医学部生が自分の体を動かしながら仮想の患者を相手に反復練習することができるバーチャルトレーニングツールが開発されています。
これによって、患者や医師と非対面・非接触でありながらも医療技術の習得が可能になるほか、時間や場所・専用の模型の有無を問わない医療実習が可能になっています。
まとめ
イマクリエイト社の”体の動きをデーター化する”技術「ナップ」を活用した医療実習のバーチャルトレーニングが、京都大学と共同で開発されています。
このシステムにより体験者となる医学部生は、実際の医療現場に立つ医師の動きを繰り返し練習することができ、慣れることで技術を習得することができます。
非対面・非接触による新しい医療実習を実現したこのシステムですが、コロナ禍にあって現場実習ができない医学部生たちに、まず現場での動きに慣れてもらうことができますね。
VRならではの体験もできそうです。
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