日本航空株式会社は、機内の安全確認を行う客室乗務員訓練において、日本の航空会社では初めてマルチプレイVRを活用した実証実験を2020年10月13日(火)~10月30日(金)までの期間に実施することを発表しました。


マルチプレイVRで効率よく、より実践に近い研修を可能に


客室乗務員は、年間を通して専用の訓練施設でさまざまな訓練を実施していて、効率的な計画・実行が必要となっています。

今回の実証実験では、マルチプレイVRを活用して、機内環境を忠実に再現したVR空間の中で、出発前の機内準備に必要な動作、手順などを単独、またはチームプレーで学ぶ訓練が行われます。

VR空間では、機内設備に加えて、着席した乗客の再現ができ、実際のフライトに近い環境で実践的な訓練ができます。また、VR機器は持ち運びが可能なため、場所や時間の制限を受けずいつでもどこでも使用でき、効率的な訓練の実施が期待されます。

マルチプレイVRとは?

同一の仮想空間上に複数の操作者がログインすることができ、お互いの作業を見たり共同で作業を行ったりできる特長を持つVR

マルチプレイVRによる客室乗務員訓練の特徴

的確で効率的な訓練の実現

VR空間では最大で4名の訓練生が同時に訓練できるほか、VR空間の訓練全体の様子は、録画やライブで、インストラクターがモニター画面でチェックすることも可能となっています。

そのため、各訓練生に対して動作や行動に関するアドバイスや評価を視覚的に示しながら実施でき、効果的な理解促進と知識の定着を図ることを可能にします。

▲効率的な訓練①

▲効率的な訓練②

乗客とのコミュニケーションもできる

VR空間上では、座席に着席された状態に加えて、座席の背もたれやテーブルを元に戻していない乗客も再現できます。

安全確保のため、VR空間上の乗客へ声を掛けると、テーブルを元に戻すといったコミュニケーションが可能になっており、より実際のフライトに近い環境のなかで、乗客視点に沿った行動・動作を身に付ける訓練が実施可能となります。

▲機内コミュニケーション

安全確認の徹底

座席の上の手荷物収納棚や、ギャレーに設置された扉やカートを固定するラッチの確認など、忠実に再現された航空機内で、安全確認業務を繰り返し実施できます。

これにより理解を深め知識を定着することができ、確実な業務遂行を図ることが可能となります。

▲安全確認徹底①

▲安全確認②

今後は、専用施設での訓練と並行した活用による効率化に加えて、従来の訓練では難しかった、実際のフライトに近い環境を再現できるマルチプレイVRの特性を活かした客室サービス品質のさらなる向上に向けて検討を進めます。

JALはこれからも最新の技術を活用し、安全運航の堅持に向けた取り組みを積極的に推進してまいります。

なお、本実証実験は、JAL Innovation Lab発のプロジェクトとなっています。



JAL Innovation Labとは?

「JAL Innovation Lab」は、社内外の知見を活かして新しい付加価値やビジネスを創出する“オープンイノベーション”の活動拠点として2018年4月に開設されました。

「JAL Innovation Lab」には、空港や機内を模したスペースが設置され、Lab会員のアイデアを素早く形にして、立案から検証までの過程を一貫して行うことが可能です。

さらに、100社を超える外部パートナーと協働し、人財と外部からのテクノロジーを融合させ、自由に発想することで、新たなサービスを実現していきます。

参照:2018年5月29日付プレスリリース 第18024号「オープンイノベーションの拠点としてJAL Innovation を開設」

まとめ

空の安全を守る客室乗務員の訓練において、より効率的な計画・実行が必須となっています。

VRを活用することでより実際の状況に近いシーンを再現することができ、またマルチプレイVRで乗務員間のチームプレーで学ぶ訓練も可能となっています。

また、現在のような感染症対策を徹底していく状況においても、効率よくリアルな訓練が実施可能となっています。

ソース:プレスリリース[日本航空株式会社]

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情報提供元:VR Inside
記事名:「JALが日本初となるマルチプレイVRを活用した客室乗務員訓練の実証実験を開始