海外メディア3DVRCentralは、2016年10月18日の記事において、Qualcomm幹部のVRに関する発言を報じた。
同メディアは、2016年10月18日、携帯端末と通信機器を製造するアメリカ大手メーカーQualcommが香港で開催したカンファレンス4G/5G Summitにおいて、同社幹部が語ったVRの未来像について伝えた。
同社シニア・ヴァイス・プレジデントのRaj Talluriは、キーノート講演において「はっきり分かっていることは、製法の進化によって、スマホにつながなくても利用できるモバイル型VRヘッドセットを作れることです」。
同氏は、スマホを使わないモバイル型VRヘッドセットの例として、以下のような利用シーンを語った。
「もしみなさんが私のメガネを見ても、数年のうちはそれがVRヘッドセットとは思わないでしょう。
今は確かに、メガネはVRヘッドセットでないことは正しいです。
しかし、私はすでにメガネをVRヘッドセットとして見ています、そして、メガネがVRヘッドセットになる日も近いのです」。
同氏は、メガネが単独でVRヘッドセットの機能を果たすようになった時には、スポーツ観戦の経験が変わることも述べた。
同氏によれば、高画質の360°カメラで中継するスポーツの試合を、メガネ型VRヘッドセットで観戦できるようになれば、試合会場での観戦と家庭でのそれとの差はなくなるだろう、とのこと。
続いて登壇した同社CTOのMatt Grobは、「beyond 4K(4K超え)」の必要性について語った。
現在の4K画質は平面ディスプレイで画像を見ることを想定しているのだが、VRのような視野角いっぱいに画像を拡大した場合、4K画質では十分ではない、というのがMatt Grobの主張だ。
そして、「Beyond 4K」の実現のためには5G回線の普及が不可欠だ、とも述べた。
回線の強化については、ゲストスピーカーとして招かれたMicrosoftのヴァイス・プレジデントNagraj Kashyapも、ARデバイスのHololensを念頭におきながら、その必要性を強調していた。
Qaulcomm 4G/5G Summit公式サイト
http://4g5gsummit.qualcomm.com/
参照元URL:http://3dvrcentral.com/2016/10/18/vr-headsets-will-small-regular-glasses-soon-says-qualcomm/
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