海外メディアVRFocusは、2016年9月17日の記事において、ドローンが撮影した動画にホログラムを重ねるAR技術を紹介した。
同メディアによると、建築関係のソフトウェアを開発しているBentley Systemsは、このほどドローンが空撮した動画に建物をホログラム表示するAR技術を公開した。
同AR技術を使えば、建設中の建物をドローンから空撮した後、撮影された建設中の建物に完成予想図をホログラムとして重ねて表示する、ということが可能となる。
同AR技術は、建設中の建物にミスがないか調べる、あるいは建設工程の進捗を視覚的に把握する、といったソリューションを提供する。
同AR技術は、ドローンによる空撮動画からContextCaptureと呼ばれる技術を使って建物のメッシュデータ(骨組みのデータ)を取得して、そのメッシュデータを建物の設計情報を含むBIM(Building Information Modeling)データと対応させることで実現している。
現時点では、メッシュデータとBIMデータをリアルタイムに対応させることができないので、ドローンでの撮影後にホログラムが合成された動画をタブレットあるいはスマホで視聴することになる。
Bentley Systemsのリサーチ・ディレクターであるStephane Coteによれば、将来的にはメッシュデータの生成とBIMデータとの関連づけをリアルタイムで実行できるようにして、ドローンの空撮映像に即座にホログラムを重ねることを実現する、とのこと。
さらには建物だけではなく、交通網といったより大規模なインフラへの応用も計画中だ。
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