Zeiss社とDacuda社が、ルームスケール・モバイルVRソリューション「vaiaVR ヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)」の製品開発においてパートナーシップを提携したことが明らかになった。
スマホを使用してのルームスケール・モバイルVRソリューションを提供すべくデザインされたこのvaiaVR、既存のSteamVRタイトルと互換性を持っており、Viveのように歩いて、もしくは座って使用することも可能だそうだ。

vaiaVR
視覚効果による酔いの防止とVRの世界で味わうリアルさの追求という面ではHMDが頭の位置を正確に追跡することが重要となっているが、従来のモバイル・トラッキング機能は回転性の動きしか追跡ができないことが問題であった。
今回Zeiss社とDacuda社はVR ONEプラットフォームからの学びを生かし、6つの角度に分かれた自由形(6-DoF)トラッカーをvaiaVRに融合させることで、より精密なヘッドトラッキングを可能にした。
ZeissのVRプロダクトマネジャーを務めるFranz Troppenhagen氏は今回の件について、
「今まで、精度の高いヘッドトラッキング機能を搭載したゲームには非常に高額なお金を支払う必要があった。
VR ONEの持つ、多岐にわたるモバイルデバイスとの互換性はDacudaのプラットフォームへの完璧な追加ということができ、我々はVRファンの皆様に、良心的な価格かつ高レベルのVRをお届けできることを楽しみにしている。」
と述べている。
高品質高価格のVRヘッドセットはViveのLighthouseテクノロジーのように外部のデバイスの使用が必要不可欠だが、Dacudaの6-DOFトラッカーは一秒間に60回以上自転しながらスマホ内蔵のカメラを使用するという点で従来の製品とは異なっている。

vaiaVR
100°を超す広さの視野を持つvaiaVR、光学レンズはZeissにより特別にデザインされた。
両社によると、IPDへのアジャストメントは一切必要なく、角のエリアですらシャープな視野が広がるそうだ。
新しい機能の搭載されているこの製品、ぜひ一度お試しいただけたらと思う。
参照元: https://www.vrfocus.com/2016/09/zeiss-and-dacuda-partner-for-roomscale-mobile-vr/
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