NVIDIA
Oculus
Valve
AMD
Microsoft
が参画・推進するアメリカの新しい業界コンソーシアムは、VR接続の新規格「VirtualLink規格」を発表しました。
VR接続の新規格「VirtualLink規格」とは?
「VirtualLink」は複数のコードやコネクタを使用することなく、単一の高帯域USB Type-Cコネクタのみで、次世代VRヘッドセットをPCやその他のデバイスへ接続を可能にするオープンな業界新規格です。
USB-Cのオルタネートモードであるこの新しい接続方法は、VR導入における重要な課題を回避することで、VR設定の簡素化とセットアップスピードの改善を実現します。
薄型で軽量なノートPCなどのUSBポートが少ない小型のデバイスでも没入型のVR体験を楽しめるようになります。
次世代のVR体験の実現のため、VRヘッドセットはこれまで以上のディスプレイ解像度を提供すると共に、トラッキングと拡張現実(AR)向けに高帯域幅カメラを搭載する必要があります。
「VirtualLink」は次世代VR体験を見据え、VRヘッドセットとの接続に、将来的なニーズの変化に合わせて拡張可能な4つの高速HBR3 DisplayPortレーンと、高解像度カメラおよびセンサー用USB3.1データチャネルをサポートしています。
またVirtualLinkの接続方法はVR専用に開発されており、VRヘッドセットおよびPCメーカーが次世代のVR体験を提供できるように遅延と帯域幅への要求に最適化されています。
VR業界リーダー達による「VirtualLink」についてのコメント公開!
VRの主要企業による新しい規格についてのコメントも併せて公開されています。
【NVIDIA】ゲームおよびVR担当ジェネラルマネージャ「ジェイソン ポール(Jason Paul)」氏
「現実をシミュレートするには、卓越した視覚的忠実度と処理能力が求められます。
VirtualLinkは単一の高帯域ケーブルによってPCの可能性を最大化することで、すばらしいVR体験を実現します。」
引用元:「VirtualLink」プレスリリース[PR Times]
【Oculus】Oculus Rift部門責任者「ネイト ミッチェル(Nate Mitchell)氏」
「Oculusでは、誰でも簡単に体験できるVRを開発することに全力を注いでいます。
高性能PCでVRを体験するための障壁を取り除くには、統一された接続ポイントが必要不可欠です。
我々は、VR専用のVirtualLinkテクノロジーの発表によって、VR業界を次のフェーズへとさらに前進させられると期待しています。」
引用元:「VirtualLink」プレスリリース[PR Times]
【Valve】「ピエール ルー グリフィス(Pierre-Loup Griffais)氏
「我々は、コンソーシアムにおける協力体制によって、ユーザーエクスペリエンスを強化すると共に、すべてのデベロッパーやハードウェアメーカーの可能性を拡大できることを期待しています。」
引用元:「VirtualLink」プレスリリース[PR Times]
【Microsoft】Mixed Realityのジェネラルマネージャ「スコット エヴァンス(Scott Evans)」氏
「MicrosoftはVirtualLinkの当初から参加しており、Mixed Realityを含むWindowsの新たなエクスペリエンスの実現に向けた新しい業界標準のアプローチを支持しています。」
引用元:「VirtualLink」プレスリリース[PR Times]
まとめ
今回、アメリカでVR接続の新しい標準規格「VirtualLink」が発表されました。
VRヘッドセットとデバイスをコードを複数使って接続する従来の方法と違い、単一の高帯域USB Type-Cコネクタのみで接続できる規格です。
この規格により、配線などVR導入における課題が解消され、VRの設定が簡単に、またセットアップも素早くできるようになりますね。
どんどんVRを利用するのに便利なものが発表されるので、これからどんなものが出てくるのか楽しみです。
ソース:「VirtualLink」プレスリリース[PR Times]
Copyright ©2018 VR Inside All Rights Reserved.