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VRライトノベル「Innocent Forest」が中国進出、国内専用のVRプラットフォームで配信開始



5月31日より、VRコンテンツ開発企業のMyDearest株式会社(MyDearest inc.)が制作したVRライトノベルシリーズ「Innnocent Forest -灯の鳥-」、および「Innnocent Forest 2 -空の寝台-」の2作品が、中国国内での販売を開始しました。


今回、同タイトルが中国展開するにあたって、現在中国国内で販売されているスタンドアロン型ヘッドセット「Mi VR」に新たに対応しました。


また、配信は「Mi VR」ヘッドセット用のアプリ配信プラットフォームであるMi VRストアにて行われます。


「Innocent Forest」はOculus Rift、GearVR、Oculus Goにも対応しており、日本国内ではOculus Storeからダウンロードできます。








ライトノベルとVRを融合した新感覚の読書体験


「Innocent Forest」は、VRヘッドセットを装着して鑑賞することができるライトノベルです。


“ライトノベル x VR”のフルダイブ読書体験ー「FullDive novel」というコンセプトだけあって、ストーリーを文字だけでなく、音楽やアニメーションと共に、従来の読書では得られなかった没入感の高いVR空間でストーリーを体験することができます。



本作の舞台となるのは、一歩足を踏み入れると記憶を失くしてしまうという森。


森に入った人の記憶は、鳥の形となって持ち主の巣箱を飛び立ってしまいます。


そしてこの森に迷い込み、記憶を失くしてしまった主人公は、森に住む不思議な少女「ルクレイ」(cv.日高里菜)と出会います。


ルクレイとのふれあいを通じて、断片的ながらも記憶を取り戻していく主人公の葛藤や、過去と向き合う姿を描きます。


現在、本作は計2つのチャプターが制作されており、それぞれが独自のタイトルとしてリリースされています。それぞれのチャプターの概要は以下のようになります。


1章: Innocent Forest -灯の鳥-


「みんな、記憶を捨てに来る?この森へ」


第1章では、森に迷い記憶を失い道に迷っていた「ケイ」という少年が主人公。森の中の屋敷に住む少女ルクレイと出会ったケイは、彼女と共に暮らすことを決意し、穏やかで幸せな共同生活を送っています。


しかし、ケイはある時、失ったはずの記憶の断片に触れてしまい、自分が何者なのかに苦悩します。自らの記憶と向き合うために、ケイは幸せな生活を離れて街へ戻ることを決意しますが・・・・


2章: Innocent Forest -空の寝台-


「私のことなんか、忘れていいよ」


第2章では、引っ越してきたばかりの街を散策している途中で、森に足を踏み入れてしまった「ハウザー」が主人公。


突然降りだした豪雨の中で偶然ルクレイに出会い、彼女の屋敷へと案内されますが、大雨の中を歩いたことでルクレイは風邪をひいてしまいます。ハウザーはルクレイを看病しますが、その途中でこれまで忘れていた辛い記憶がよみがえります。


それは、ハウザーが過去に救うことができなかった少女の記憶・・・・


VRを活かした新感覚のストーリーテリング


本作ではストーリーを楽しむためにVRを活用した様々な演出が施されており、それぞれの場面に応じて変化する世界観Readモードや、主人公の目線になって、まるで自分が物語の中に入り込んだかのようにストーリーを鑑賞することができます。また、好きな姿勢で読めるようにカスタムできたりと、様々な場面で楽しめるコンテンツになっています。


「1章: Innocent Forest -灯の鳥-」と「2章: Innocent Forest -空の寝台-」はOculus Storeにてダウンロードが可能で、価格は両方とも490円です。








中国市場向け「Mi VR」ヘッドセットに対応、専用プラットフォームで配信


本作は中国市場に進出するにあたって、現在中国国内で販売されているスタンドアロン型ヘッドセット「Mi VR」に新たに対応しました。本デバイスの名称を初めて聞いた方も多いかもしれませんが、それもそのはず、「Mi VR」は中国国内で展開している中国版Oculus Goとなります。



「Mi VR」の製造元は中国の家電総合メーカーのXiaomi(小米科技)です。


同社はおもにスマートフォンの製造販売を行っていますが、VRデバイスの開発にも積極的であり、Oculus Goの製造メーカーでもあります。


同社が開発した「Mi VR」はスペック的にもOculus Goとほぼ同じですが、独自のアプリ配信プラットフォームであるMi VRストアを運営しています。


そのため、今回「Innocent Forest」が中国進出するにあたって、同作の「Mi VR」対応版がMi VRストアにて配信されます。


「ソードアート・オンライン」制作者も携わった日本独自のVRコンテンツ、海外での発信力は


本作の制作会社であるMyDearest株式会社は、VRを用いた新感覚の漫画、小説コンテンツを開発する日本のスタートアップ企業です。


同社が提案する「FullDive novel」では、VR技術を用いて視覚、聴覚、心覚をハックすることによって、これまでは「読むもの」だった漫画、小説を「体験するもの」へと昇華するコンテンツ開発を行っています。


プレイヤーが、異世界で展開されるストーリーの主人公になったかのような「超劇場型のエンターテイメント体験」を開発しています。


作品に使用する音楽や、プログラム、デザインなど、作品制作に必要な人材は社内にすべて揃っており、またアニメ「ソードアート・オンライン」に担当編集として参加したライトノベル編集者、三木一馬氏も同社のアドバイザーとして参加しています。


まとめ


漫画や小説というと、紙やスマートフォンの画面などの平面で読むもの、というイメージが先行しますが、ここにVRが融合することによって、今までに無かったまったく新しい漫画や、小説の楽しみ方が生まれます。


視聴者が物語の主人公の視点になってストーリーに没入する、という仕組みなどは、VRだからこそ出来る表現方法なので、大きな可能性を感じます。


近年、日本のアニメはアジアを中心に世界的に注目を集めていますが、ここにVRという新しい技術と交わることによって、日本発のコンテンツ業界に新たな風穴を空けるかもしれません。MyDearest社の今後の活躍に期待できます。


【関連リンク】

MyDearest公式サイト

「Innocent Forest」公式サイト

「Innocent Forest」Oculus Storeページ









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