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SteamユーザのRift使用率が増加、Viveと拮抗状態に


Oculusのサマーセール

OculusはRiftを5万円で販売していた


OculusとHTCはいずれも、2017年の夏に主力VRヘッドセットの値下げを行った。Oculus Riftにとっては3月に次いで二度目の、HTC Viveにとっては初めての価格改定だ。


また、Oculusは通常価格の値下げに加えてサマーセールも展開していた。Oculus RiftとTouchのセット価格は現在63,800円だが、セール時には50,000円で販売されていたのだ。


Oculusが7月にこのサマーセールを開始して以来、Steamハードウェア調査におけるRiftのシェアは毎月伸び続けている。先月発表された8月の調査結果では8%もシェアが増加した。その傾向は夏が終わっても変わっておらず、9月の調査ではさらにViveとの差が縮まっている。


Steamのハードウェア調査


VRヘッドセットのシェア

9月のVRヘッドセットの使用率


Steamが毎月1回発表する、Steamユーザのハードウェアに関する調査の結果が今月も発表された。


Oculus Riftの躍進


9月のデータを見ると、VRヘッドセットを所有するSteamユーザの中でRiftの存在感がさらに強まっていることが分かる。8%も割合が増加した先月に比べるとグラフはなだらかになっているものの、それでも使用率は3%上昇した。


9月の時点でも過半数を占めるのはHTC Vive(50.16%)だが、Oculus Riftは46.87%まで迫っている。第三勢力があるわけではなく、残りの2.96%はOculus Rift DK2を使い続けているユーザだ。実質的にRiftとViveが並んだと言っても良いだろう。


中にはSteamVRと互換性のある他のヘッドセットを使っているユーザもいるはずだが、問題にならないほど規模は小さい。


サマーセール


このOculus Rift使用者の増加に最も貢献したと思われるのが、今年の夏にOculusが実施したサマーセールだ。


HTCもViveportでVive用VRコンテンツの値下げを行っていたが、Vive本体の価格は据え置きだった。OculusはOculus StoreでVRコンテンツのセールを行うだけでなくRift本体も大幅に値引きを行っていたので、この差がOculus Riftを所有するSteamユーザの増加に繋がったのだろう。


8月に発表された7月分のデータではまだOculus Riftのシェアは「微増」レベルにとどまり、HTC Viveが60%、Oculus Riftが35.67%という状態だった。


しかし、翌月にははっきりと使用者の増加が確認される。Oculus Riftが一気にHTC Viveのシェアを奪い、両者の割合はそれぞれ52.31%と43.81%となった。


Oculus Rift対HTC Vive


Steamハードウェア調査結果

VRヘッドセット以外のハードウェア構成についても発表されている


HTC Viveの値下げ


夏のセールでもVive本体の値引きは行わなわず、Oculus Riftに対抗した値下げの可能性を否定し続けてきたHTCだが、8月の末になってViveの価格改定を行った。国内価格は77,880円で、これは従来に比べ約2万円安い。


日本以外でも同時に価格の改定が行われOculus Riftとの価格差を縮めたが、残念ながら再び並ぶところまでは行かなかった。セール期間以外の通常価格で比べると、ViveはRiftよりも15,000円ほど高価なデバイスだ。


Oculus Riftの追い上げは先月と比べるとやや鈍っているが、これがHTC Viveの価格改定による効果なのか、それともOculus Riftの購入を前向きに検討していたユーザの大半が購入を済ませた結果なのかは不明だ。


首位争いへ


Steamハードウェア調査の対象となるのは、Steamを利用しているユーザのみだ。全てのVRユーザが対象になるわけではないので、完全に正しくVRヘッドセットのシェアを反映したものとは言えない。だが、Steamユーザの多さとSteamがVRゲームの一大プラットフォームであることを考慮すればある程度信頼できるだろう。


7月時点では明確にViveがトップであり、それを追うRiftという構図だった。しかし、9月のデータでは両者が拮抗している。来月の発表で首位が入れ替わっていたとしてもおかしくはない。


Oculus Riftのセールが終了し、HTC Viveの値下げも行われた今、より多くの消費者に選ばれるのはどちらのヘッドセットなのだろうか。


購入を保留する消費者も?


両者の争いの行方は気になるところだが、既に10月だ。2ヶ月後には1年で最もVRヘッドセットが売れるホリデーシーズンが迫っている。クリスマスや年末には各社のVRヘッドセットも値下げやバンドルキャンペーンの対象となることが予想されるため、これを狙って購入を控えているという消費者も少なくないのではないだろうか。


また、VRヘッドセットはSteamでメジャーな存在となっているHTC ViveやOculus Riftだけではない。PSVRはバージョンアップされ、HTCからはDaydreamプラットフォームに対応する独立型のVRヘッドセットが発売予定だ。


これらはSteamのハードウェア調査には影響を及ぼさないが、PCベースVRにこだわらない消費者はこれらを選ぶことも考えられる。


SteamVRのゲームが目的の消費者には、Windows Mixed Realityに対応するヘッドセットも各社から発売される。Windows MR対応のヘッドセットではSteamVRも利用可能と発表されているため、対応するVRゲームが増えれば存在感を示すことになるかもしれない。


SteamにおけるVRヘッドセット


Steamハードウェア調査で「VRヘッドセット」の項目の対象となるのは、何らかのVRヘッドセットをPCに接続しているユーザのみだ。しかし、VRヘッドセットを所有するユーザはSteam全体で見るとごく少数である。


VRヘッドセットを接続しているSteamユーザは、全体の0.38%でしかない。そのうち0.19%がHTC Vive、0.18%がOculus Rift、0.01%がOculus Rift DK2を使用している。DK1やその他の互換VRヘッドセットを使用するユーザも存在するはずだが、DK1とその他の合計はいずれも0.01%に満たないようだ。


 


セールの効果もあり、Steamハードウェア調査を見るとこの3ヶ月連続でOculus Riftがシェアを拡大している。この傾向が続くならば来月にはHTC Viveから1位の座を奪うことになるはずだが、Riftのサマーセールは終了して通常価格に戻っている。


HTC Vive値下げの効果やホリデーシーズンに向けた買い控えの影響も考えられるため、来月発表される調査結果でViveとRiftのどちらがトップになっているかを想像するのは難しい。


 


参照元サイト:Steam

参照元サイト:Upload VR

参照元サイト:Road To VR


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